レコードコレクターズ 70's Rock
1位がセックス・ピストルズ(持っている!リアル・タイムに買ったのよ。でもなにが良いのかよくわからなかった---)。2位ニール・ヤング、3位ジョン・レノンと持っていなくて、4位のキャロル・キング「つづれおり」はさすがに持っている。
上位がこんな程度だから100枚のうち持っているのは20枚ない。なんともひどい惨状。
つまり一般的な「洋楽ファン」というのには僕は入れてもらえないんだよね。
いくらなんでもこれではソウル/R&Bを聴くのにも差し支えるので、これをガイドとして少しづつ聴いていこうと思う。
ロックという視点で選ばれているので、ソウル/R&Bは殆どない。スライ&ファミリー・ストーンが2枚選ばれているだけ。
ただ、これはこれでちょっとおかしくないかという気はする。ロックとして聴かれたソウル/R&Bってもっとあると思うのだが。
へぇっと思ったのがローラ・ニーロ。僕は彼女の代表作は「ニューヨーク・テンダベリー」だと思うが、ここでは「ゴナ・テイク・ア・ミラクル」が挙げられている。
彼女のルーツである、ドゥーワップやノーザン・ソウルをカバーしたアルバムで、ラベル(グループ名義の頃)がサポートし、ギャンブル=ハフが制作している。確かに良いアルバムだと思う。でもこれが70年代ロックのアルバム・ベスト100に選ばれるのは「今」だからだろうという気はする。
そのほかの記事で興味深かったのが「レコード・コレクター紳士録」。御大の金子秀氏が登場し、とっておきのネタ話を公開している。
1960年代のある日、英国パイ・レコードの社長が来日したとき、金子さんが浅草の「今半」ですき焼きを食べさせて接待した。そのとき手渡したのが坂本九の「上を向いて歩こう」。これを気に入った社長が帰国後、ケニー・ボールに「スキヤキ」のタイトルで吹き込ませる。そのインストは英国で小ヒット、海を渡って米国に伝わり、オリジネーターの坂本九のものが全米ヒットチャートでNo.1になった。
つまり、金子さんが渡さなかったら、世界でヒットはしなかったろうし、ソウルで言えばツイスト・オブ・ハニーがカバーすることも、メアリーJブライジがネタで使うこともなかったのだ。
そして接待したのが「今半」でなければ、「テンプラ・ソング」や「オサシミ・ソング」だったかもしれない!これっておもしろいよね。
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