奇跡の一曲 Lonnie Hill
てっきり無名のシンガー、無名の曲と思っていたが、こういう映像があるということは、そこそこヒットしたのだろうか。
と、皆さんに観ていただきたいのだが、検索し直してみると見あたらない。既に落とされた後のようだ。
ロニー・ヒル、いい曲があったなぁ。
そう思って検索したら、彼の唯一のLP(後注あり)はCDになっていないんですね。
You Got Me Running Lonnie Hill (Urban Sound 777) -1984-
なかなかの才人で曲も自作。
1984年というのはロス・アンジェルスでオリンピックがあった年。ここからオリンピックのショービズ化がはじまったと言われている。開会式でエタ・ジェームスが歌を歌ったのが記憶にある--ということはどうでもいいんだが、アルバムはやはり80年代半ばの色合いがあり、いま聴くと特にA面のミディアム以上のアップ曲はちと辛い(あくまで僕には)。
ところがB面に必殺の二曲がある。メロウ・ミディアムの"Galveston Bay"と、それに続くバラード"Could It Be Love"。
特に前者は80年代ブラコンの最も上質な良さがある奇跡的な出来。
僕の調べた限りCD化されていないようなのでストリーミング配信しておく。例によってReal Audio Player必須。一ヶ月程度で音源は落とすので聴きたい方はお早めに。
Galveston Bayというのは実際にある地名(湾)で、youtubeで調べると美しい観光映像がいくつもヒットするので興味のある方はご覧ください(笑)。曲はここで出会った女性との別れの思いを歌っている。
「ブラックディスク・ガイド」で調べたら、ロニー・ヒルはゴスペル・キーノーツで歌っていた筋金入りのサザン・ゴスペルシンガーだったらしい。
さらに、ネットで調べるうちに、この人、新作CDを2枚も出していることがわかった。どちらも近年のインディ録音なので、出来は期待できないように思う(失礼)だが、"Galveston Bay"のリメイクもある。欲しくなってきた---。
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Comments
新譜が出たのでそのタイミングでUPしたのか?
Posted by: kazzz3 | June 13, 2007 11:14 AM
Kazzz 3さん
文中にも書き足しましたが、これをアップすると決めて、調べているうちに新譜にぶち当たりました。
もうお聴きですか?
内容はずばりいかがでしょう?
Posted by: Sugar Pie Guy | June 14, 2007 10:49 AM
今週届いたんですが、LatimoreやJohnnyTaylorのカバーもやってますが、なんとなく全体のトーンが暗いような。たぶん一人打ち込みだし、BobbyWomackに似たギターを弾くのだけど、トーンがイマイチかな。
Galveston Bayのリメイクはやはりオリジナルに軍配が上がります。
全体的には、良く歌えると思いますよ。
Galveston Bay、実はUK Soul Brother のthe wants list(CD SBPJ14)収録されています。
イギリス人の選曲センスも捨てたもんじゃない。
Posted by: kazzz3 | June 14, 2007 08:36 PM