最近の入手 The Jaedes
これでUS Black Disc Guideの「70's Vocal Groups」の項(241~349)がすべて揃った。といっても、欠けたパズルの一枚をずっと探していたというような熱意はない。これまで縁がなかったお皿が、ひょいと目の前にあったというだけ。
The Jaedes The Jaedes (Athena ZLP-6002)
US Black Disc Guideの鈴木さんの説明にもある通り、裏ジャケの文章によると、アラバマからナッシュビルにやってきた5人組とのこと。
余談ながら、この文章を含み裏ジャケには二人のラジオ関係者(DJ?)が寄稿している。この当時のLPには多い手法だが、「稿料が支払われる=番組のなかでかけてやろう」という合法的なペイオラなんだろう。
内容は非常に気に入った。ジャケットから、スウィートあるいはファンクを想像していたのが、もっとスタイルは古い。インプレッションズ・スタイルと言っていいだろう。
カバー曲(ただし白人曲、ボブ・ディラン、BS&T)のタイミングからして1970年代だと思われるが、このスタイルはいかにも古い。
言ってしまえば、大田舎から出てきた流行遅れの5人を、これまた流行遅れの中田舎で録音してしまったということなのかもしれない。
もちろん、それは間抜けなことだが、ソウル・ファンにとっては何の問題もない。むしろ好ましく思われる。
ただナッシュビルの音にはまったく聞こえない。僕の耳が悪いせいかもしれないが、インプレッションズ・スタイルということもありシカゴっぽい。
なにはともあれ2曲を聴いていただこう。例によってReal Audio Player必須、一ヶ月ほどで音源はサーバから落とすのでお早めに。
Uh, Uh, What Did I Do / The Jaedes
Color Him Father / The Jaedes
ところで、これでUS Black Disc Guideの「70's Vocal Groups」の項(241~349)がすべて揃ったと書いたが、オリジナル・アルバムを全部持っているという意味ではない。数枚だがベストですませていたり、コンピに収録の音などで「とりあえずこのグループについては知っている」レベルのものがある。そういうのは慌てず気長にオリジナルを探していきたい。
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