変態でしょ The Van Dykes
変態という表現は失礼で、考えようによっては彼らほど真摯にインプレッションズの後を追った連中は他にいないかもしれない。
しかし、カーティスの優しい(鼻歌のような)ファルセットと違い、ここで聴けるのは強烈な頭にツンと抜けるような、ワサビの効いたファルセット。
80年代初頭、リイシュー・レーベルのSolid Smokeから出たリイシューで彼らを知ったのだが、とにかくそのファルセットには、くらくらしたもの。
今日取り上げるのは2000年に出たCD。
Tellin' It Like It Is The Van Dykes (Sundazed SC 6164)
今、聴いていてはじめて気がついた(お粗末)のだが、ジョニー・エイスの"Never Let Me Go"のカバーを歌っている。これはインプレッションズもABCでの一枚目のアルバムでカバーしている。インプレッションズの曲そのものではなく、カバーをカバーするというのが、なんとも憎い。
そのくせ、パクリとしか思えない曲はあるのだが----
なお彼らには80年代になってからのLPもある。それが出たときにはけっこう驚いたものだ。機会があったら取り上げてみたい。
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