至高のコンピ WB Soul Masters 2
まず有名どころがいない。派手さがない。それでいて強い決意がある。
WB Soul Masters 2 various (Warner Bros. WPCP-5152)
巨大レーベル、ワーナー・ブラーザースだったら、多彩なグループをキャメオ(←グループ名じゃないよ-笑-)出演させるという手もあるが、ここからは「このグループのCD化はこれで終わり」という決意が伝わってくる。クール・サウンズが6曲、ヒプノティックス4曲、アポラス6曲。
実際にこうしたグループのCD化がここまで徹底されたのは、このコンピが最初で最後。
唯一の問題は、このCDが廃盤になって久しく、今入手しようとしても容易ではないことだ。日本のソウル・ファンのレベルの高さを知らしめる誇り高きコンピでもあるわけで、これは寂しい。
Boy Wonder (Who Made Good) / The Cool Sounds
Free (I'm Coming Home) / The Cool Sounds
I'll Take You Back / The Cool Sounds
Where Do Go From Here (America) / The Cool Sounds
Love Like Ours Could Last A Million Years Or More / The Cool Sounds
Who Can I Turn To / The Cool Sounds
Beware Of The Stranger / Hypnotics
There's Only Memories / Hypnotics
Girl, You Know That I Love You / Hypnotics
Dance To The Music / Hypnotics
IP Slippin Dippin / The Aristocrats
Let's Get Together / The Aristocrats
Lock Me In Your Heart / Apollas
Nobody's Baby / Apollas
Who Would Want Me Now / The Apollas (Leola, Ella, And Billie)
You'll Always Have Me / The Apollas (Leola, Ella, And Billie)
Open The Door, Fool / Apollas
Seven Days / Apollas
I'm A Good Man / The Enchanters
I Wanna Thank You / The Enchanters
クール・サウンズはこのCDが出た当時は判明していなかったが、Minit他にLPのあるThe Youngheartsの後身。このCDに収録されている"I'll Take You Back"はそのMinitのLP収録曲のリメイクであることを最近教わった。(ただしクール・サウンズには女性も参加しており、完全に同一グループというわけではない)。
このほかのグループもおしなえべて深い魅力を持っている。地味とも言えるのだが---。女性グループ、アポラスは特にディープで、こうした持ち味の女性グループは需要(=セールス)がないのだなと嘆息させられる。
90年代初期に日本で作られた良質コンピだとつくづく思う。
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