オージェイズも参加 Ndugu & Chocolate Jam
少々前置きが長くなるが、いつもの私事。日記だと思って読むか、いっそ読み飛ばしていただきたい。
そもそもの発端。
Yahoo!オークションにまとめて80年代ファンクの出品があった。日本のソウル・ファンのバイブル"US Black Disc Guide"の掲載番号がそれぞれにつけられていて100枚近く。
そのなかで持っていないものを数えあげて我ながら驚いた。30数枚も持っていないものがある。バイブル掲載皿でこれは恥ずかしい。
僕がソウルを聴き始めたのはまさに80年代のはじめ。ところが過去の偉大なカタログを聴くのに精一杯で同時代の特にファンクにはまったく手がだせなかった。
余裕ができた90年代からは同時代のものをうわべだけは聴いてきたつもりだが、気が付くとここがすっぽり抜け落ちていた。
これは良い機会だから、このオークションで揃えられるだけは揃えようと思った。予算は5万円くらいを予定した。
30枚少々で5万円、つまり一枚あたり2000円平均(500~3000円をつけた)ということ。疎いところなので相場がわからないということもあるが、おそらくそのくらいで大半は落とせるだろうとタカをくくっていた。
熱くなるのは嫌なので、適当に入札して終了時刻を待った。
結果は、ちょうど10枚を落札。合計金額12000円。
いやあ甘くみていました。やっぱりファンはいるんですね。少しでも珍しいものはすべて僕の入札より高くなり、どうでもいいやと思って低く入れていたところだけが落っことせた。おかげで一枚平均1200円と格安になってしまった。
もちろんそういう価格と内容は決して比例しない。安く10枚買えたことに満足している。
以上が前置きなのだが、今日取り上げるものは落札できなかったLP。最終の落札価格は3000円だった。
さて数日前、小さな中古レコード屋を覗いた。ソウル専門店ではなく、ソウルのコーナーには30枚くらいしか入っていなかった。ところがそのなかにこいつがあったんですね。価格は800円。
ねっニンマリしてくる気持ちわかるでしょ。
Do I Make You Feel Better ? Ndugu & The Chocolate Jam Co. (Epic 25-3P-212)-1980-
さて内容だが、Nduguはエヌドゥーグーと読む。本名はレオン"エヌドゥーグー"チャンクラーというドラマーであり、ノーマン・コナーズのようなプロデューサーであり、さらにシンガーでもある。
ビージーズ(!)のカバー"Shadow Dancing"はオージェイズが参加。言われて注意して聴くと、中盤にそれらしい声が確認できるが、あまり前面にオージェイズが出てこないのが残念。
いっぽう大半の曲に参加しているジョーンズ・ガールズは大活躍している。彼女たちをバックに歌うエヌドゥーグーの歌はグレートとは形容しがたいが、平均以上のソウルを感じさせる。
ミディアム・スローの"A Chance With You"がベスト・トラックだろうか。"Send You My Love"、"Come Into My Life Again"といったライトなファンクも心地よい。
ボビー・ハッチャーソンのような(とまで書くと褒めすぎかな)ジャージーなヴァイヴを聴かせる"Space Connection"もソウルではないが悪くない。
手に入れたのは日本盤で解説も読めるし、800円なら充分満足だ。
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Comments
これ、ちょっと前にSMEからCD化されてましたね。この前のアルバム“The Spread Of The Future”もいいですよ。
Posted by: masato | July 17, 2007 07:25 AM
少し前に紹介したExpansionのsoul chasersに収録されてて気になったら、有りがたいことに2001年にCD化されたんですよね。
末期のPhiladelphia Internationalでの仕事は好きです。
Posted by: kazzz3 | July 17, 2007 05:38 PM
masatoさん、kazzz3さん
お二人ともホント、カバーするエリアが幅広くて感服です。
こんな未熟な僕ですが、見捨てず教えてください。
Posted by: Sugar Pie Guy | July 18, 2007 12:21 AM