歌うはNorwoodさん Pieces Of A Dream
今日は中野へ出る用事があったので、中野ブロードウェイのレコ/CD屋(といってもソウル置いてあるのは2軒)で物色してきた。10枚ほど抜いてきたので、今週の「ソウル一日一枚」のネタには困らない。
帰ってきたばかりで、まだ聴いていないので、聴かずとも内容を知っているCDを取り上げる。
'Bout Dat Time Pieces Of A Dream (EMI CDP-7-92050-2)-1989-
何枚かのアルバムのあるユニットだが、この盤が知られているのはノーウッド(Norwood)がリード・ヴォーカルとして参加しているから。
アナログLPをリアル・タイムで買っているのだがそいつは実家に置いてある。最近ノーウッドの新録が出たという噂を聞いていて、この値段ならCDを買い直してもいいかと思った次第。ちなみに価格は690円だった。
80年代末から90年代初頭に「歌えるシンガー」というキャッチフレーズで出てきた男たちがいる。これは前にも書いたが「歌えないシンガーというのがいたらお目にかかりたい」と思いつつ、そうした連中を聴いていたのだが、その末席に連なるのがノーウッド。
ただ、正直なところシンガーとしての実力はそんなに持ち上げるほどでもないかなと思う。
実は今日とりあげたこのアルバムでも大半を歌っているノーウッドより、2曲を歌うボビー・ラベット(Bobby Lovett)なる男のほうが歌がしみるというのはよく知られるところ。
いま、その2曲"Surrender"、"Take Me Tonight"を聴いているが、実にいい。声を張り上げるところでもピンと緊張感があり、破れかぶれな感じがない。ファルセットも余芸ながら聞かせて本当に達者なシンガーだ。
なんだかノーウッドに失礼な表現になったが、もちろん彼が駄目だというのではない。特にこのアルバムはどれも曲がいい。
改めて傑作アルバムだと再認識した。
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Comments
当時、NJS期にあってこうしたFusionよりの客演でいくつか良い作品が見受けられる。シェリックほどの完成は無いにしろ、まだ進行中なんだし。いつの時代にもこうした男っぽいシンガーがもてはやされるのはそうした需要が有るからなんだろうね。
http://www.youtube.com/watch?v=uBGKsNeNBuo&mode=related&search=
Posted by: kazzz3 | July 09, 2007 11:11 AM