今日はズル休み Special Deliverly
とりあげるのは昨日と同じお皿。
ただし、こっちはDJコピー。AB面が同じ(Same Flip)なのでSFとカタログに表記されるあれ。
ラジオ・プログラムでそのレコードをかけてもらえるかどうかがヒットに直結する。当然レコード会社はラジオ局やDJ個人にレコードを送りつけるのだが、そんなときAB面が違っていると皿回しのディレクター(あるいはDJ本人)が、いちいち面を確認しなければいけない。そういう面倒があればオンエアしてくれなくなってしまう---ということから生み出されたのが両面同じのDJコピー。
日本で考えれば特殊なレコードで珍しそうなのだが、広いアメリカではこれがやたらとある。大手レコード販売店に試聴盤として配る分もあわせ、ものすごい枚数を作っていたのだろう。
時には、本物のレコード(「裏つき」と呼ばれる)がさっぱり売れず、残っているのは販促用のDJコピーだけというケースもある。
以上、このブログを読んでいる方にいまさら説明するまでもない。ズルのズルたる所以である。
The comments to this entry are closed.
Comments
「ズルたる所以」で
これだけ内容のある記事を書けるのだから
「堂々たるズル」ですよ。
参りました。
>日本で考えれば特殊なレコード
日本のDJコピーを初めて見た時は大変驚いたのですが
(日本でも出てるのか?って)
さらに驚いたのが片面だけで裏面に溝が掘ってないレコード。
(滑りそうで怖い)
先日行った「岐阜市歴史博物館」の
特集展示「プロレス博物館展 岐阜とプロレス その知られざる魅力」
で、ソノシートを久しぶりに見て思わず声を上げちゃいました。
Posted by: adhista | July 14, 2007 08:50 AM
adhistaさん
最近、僕のなかでソウルがマイ・ブームで(笑)、けっこうレコード/CDを買っているんですよ。
この「ソウル一日一枚」に挙げるネタにはまったく困らない---筈なんですが、じっくりと聴く時間がとれない。
良いと書くにしても、ピンと来ないと書くにしても、表現するからには一応納得するまで聴く(←おっ、かっこいい)。
という次第でズルで逃げるわけです。
Posted by: Sugar Pie Guy | July 14, 2007 10:15 AM
>最近、僕のなかでソウルがマイ・ブーム
僕も一役かっているのでしょうか(w)
でもこうして情報交換しながら聴くなんて昔はあり得なかった。
英語が堪能なら海外のコレクターとも連絡とって解決できる情報もあるのに。僕がコンピレーション好きなのはそんな情報の断片がちりばめられているからです。日記書くからにはちゃんと資料を調べてからにしたいですよね。つっこまれてボロがでますから。
Posted by: kazzz3 | July 14, 2007 05:40 PM
> 僕も一役かっているのでしょうか
もちろんです。
このブログにコメントを書いていただける優しい方(知識は圧倒的に僕が劣るのにね~ありがたい)、
Mixi日記で教えてくださる方、すごい掲示板、そしてメールを下さる方---
皆さんに刺激されて、「積んどく」レコード/CD量が増えてます。
ただ、BGM的な聴きかたってできないですよね、こういう道に入った人は皆さん同じだと思う。
聴くとなると真剣に身が入る=そういうまとまった時間が必要、というわけでますます「積んどく」です。
Posted by: Sugar Pie Guy | July 16, 2007 01:36 PM