人呼んでテリハフ Terry Huff
今日のタイトル画像に挙げたのは、彼のソロ名義となっているが、スペシャル・デリバリーのLP収録曲。
That's When Love Hurts / Just Not Enough Love Terry Huff (Mainstream 5585)-1976-
一応"That's When Love Hurts"は数秒LPより短い---ってそれアドバンテージじゃないじゃん(w)
テリハフとスペシャル・デリバリーの関係というのはよくわからなくて、そこからテリハフが巣立ったのか、そもそも一過性のコラボレーションだったのか、これに続くMainstream 5586もソロ名義ながらスペシャル・デリバリーのLP収録曲だから謎めいている。
ちなみにテリハフはスペシャル・デリバリーと関係する前に次の3枚を出しているそうだ。
Just One Look / Sympathy Andy & Marglows (Liberty 55570)-1963-
I'm Get By / Superman Love Andy & Marglows (Liberty 55623)-1964-
Those Pretty Brown Eyes/ Meant To Be Andy & Marglows (Staff 103)
最初の2枚のAndyというのはテリハフのお兄さんだそうだ。スペシャル・デリバリーにもこの兄の縁で参加したらしい。Staff盤も60年代だが発表年は不明。どれも僕は聴いたことがない。どなたか教えてください。
この3枚の後、しばらくの空白があり75~76年にスペシャル・デリバリーがある。"I Destrouyed Your Love"、"The Lonely One"が7インチであり、高名なLPも出ている。
データばかりになったが、ソウル・ファンにとってテリハフは特別な存在だと思う。敢えて「日本のソウル・ファンにとって」と注釈をつけてもいいが。
ところがこれほどのシンガーが、その後消息をぱったりと消してしまう。
僕の知る限り83年に次のシングルがあるのみだ。
Come On Around / I Wish Terry Huff (Circle CIty 92682)-1983-
このレーベル、サークル・シティは、昨日紹介したKLASと同じ。KLASで歌っているのがテリハフだとされる理由になっている。
テリハフはその後、なにをしているのか。ご存じの方はぜひお教え願いたい。
というわけで今日はこのサークル・シティのAB面2曲を音貼りをしておく。例によってReal Audio Player必須。一ヶ月程度でサーバから落とすのでお早めにお聴きください。
Come On Around / Terry Huff
I Wish / Terry Huff
80年代のモダン・ソウルにもイケるテリハフである。こういう声質の人は今でも充分に歌えると思う(ウィリアム・ハートのようにがくっと力が落ちるケースもあるが)。なんとか新録を残してほしいものだ。
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Comments
今回のエントリーを読ませていただいてThe Lonely Oneを引っ張り出してきて久しぶりに聴いたのですが以前の倍は良く聴こえました。
恥ずかしながら実は最初に買った時はテリハフの声ばかりが印象に残りいまいちアルバムの良さが分からなかったのです 汗 しかし今回聴きなおしてやっと全体像として彼の音楽をとらえられたように思います。アップしていただいた2曲もかなり好みでした。おかげ様で前は気づけなかったテリハフの魅力を知ることができたような気がします、ありがとうございました。
Posted by: Airegin | July 13, 2007 04:05 AM