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現モータウンはマニア路線 The Elgins

Elgins 現在のユニーバーサル=モータウンもなかなかやるじゃないかという感心している。

 マービンから始まったオフィシャルDVDは、テンプス、ミラクルズ、スプリームスと好内容だった。次あたり二軍連中のアンソロジー映像が出るのではと期待させる。
 映像だけではない。音源として、ここまでやるかと唸ったのがこの春に出たエルジンズ。CD2枚組のボリュームだ。

The Motown Anthology The Elgins (Universal 980 08-2)

 CD黎明期には似たようなヒット曲のコンピを数え切れないほど連発したり、なんの工夫もないストレートリイシュー(せいぜい2 On 1)ばかりというイメージが強かったモータウン。まあそれでも過去の遺産を出し続けてくれるのはありがかったが(ほかに売りネタがないという突っ込みはできるけれど)。

 しかしここへ来てマニア向け企画を出すようになった----というのは、おそらくソウルの市場が縮小しているからだろう。安易なヒット曲集を出しても広範なセールスはあげられず、忠実なごく一部のソウル・マニアに向けてだったら、まだ多少は売れる。
 なぜこんなことを書くかというと、こうしたCDがいつまでもあるとは思えないから。気になる方は早めに買っておきましょう。

 前置きが長くなったが、このCD、なんと50曲入り。
 よほどのエルジンズのファンでない限り、これに近いボリュームを聴いている人はいないのではないか。もちろん未発表や前身の別名義の録音も入っている。

 正直なところ最初に通して聴いたときは後半は苦痛になってきた。金太郎飴みたいに同じ、典型的なアーリー・モータウンの音。大半は女性リード。早く別な音楽が聴きたいと悲鳴をあげそうになった。

 しかしiPodに入れて聴いているうちにかなり気に入ってきた。綺羅星の如しモータウンのなかでは個性が薄く感じられるが、そのかわりこのグループほど、当時勃興してきたサザン・ソウルのカバーを取り上げた例はなく、その選曲が個性になっている。
 "In The Midnight Hour"、"634-5789"、"When A Man Loves A Woman"、さらにJB"It's A Man's Man's Man's World"、インプレッションズ"For Your Precious Love"までカバーしている。
 それらが一様に陳腐化せず、きちんと作品になっている。このグループの歌がしっかりしているということを思い知った。

 もちろん本領はオリジナルにあり、"Darling Baby"、"Heaven Must Have Sent You"、"I Understand My Man"などはモータウンの永遠の名曲であり続ける。特に"I Understand My Man"はディープと言いたくなるような構成と表現を持っている。

 ところで最近読んだ音楽関係の本のなかで、ホール&オーツの二人に好きな曲をあげてもらうというくだりがあった。ソウルの名曲がほとんどのなか、エルジンズの"Heaven Must Have Sent You"を挙げていたのが興味深かった。
 ただし、この本、書いてあることが無茶苦茶なんだ。それについての突っ込みは別ブログに書いた


 

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