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ディープの本道 Jerry L.

Jerryl_nasty_2 ディープという形容は恣意的なもので、幅広い境界線上にあるものがディープかどうかは、言ったもの勝ちになる。

 そうお断りした上で、僕は歌の巧拙と深さは完全な相関関係にはないと思っている。さらにディープだけがソウルの良さでもないと考える。

 たとえばジャッキー・ウィルソン。歌の巧さだったら別格。そしてこの人の歌にディープという形容は感じない。じゃあつまらないかと言えばとんでもない。至高のシンガーだと思う。

 と前置きしておいて、ジェリー・L。

 実は最近まで聴いたことなかったんです。とあるイベントでとあるDJ(黒豹さん)がかけて、おおと思い触手が伸びた。
 何枚かCDを出しているが今日はこいつを取り上げる。

Nasty Jerry L. (Mi-Jay SQCD-9118-2)

 現在のインディ・シーンではとびきりディープなシンガーだと思う。
 だが歌が巧いかというと、80点というところ。
 ウィリー・クレイトンが巧さ100点、ディープ度80点としたら、巧さ80点、ディープ度90点。もちろん僕の尺度だけれど。

 ときとして、ここの歌いまわしは今一つだなという箇所はあるのだが、そこを歌いきってしまう不器用さにディープを感じる。
 そしてその不器用な深さに魅力を感じる。彼以上に歌が巧いシンガーはいくらでもいるが、それでけで良いとならないところがソウルのおもしろさ。

 脈絡のない話になったが、「歌の巧拙」、「歌の深さ」、「良し悪し」の3つの観点は僕のソウルを聴くうえでの未解決の問題なのだ。

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