大発見か?! Peggy Scott & Jo Jo Benson
ペギー・スコット&ジョージョー・ベンソンは60年代からデュエットを組みSSSなどに録音を残してきたベテランだが、このアルバムでの溌剌とした雰囲気は新鮮で、このユニットのベストとするのにやぶさかでない。
Nothing Can Stand In Our Way Peggy Scott & Jo Jo Benson (GCS GCL-1203) -1984-
この時期のサザン・ソウルはマラコが一世を風靡していた頃で、それとは一線を画す、あたかも70年代のようなサウンドは今聴いてもまぶしい。
バラード"Too Far Gone"、楽しいミディアム"Oh What A Feeling"ほか、アルバム全体に駄曲がない。男女デュエットとしてここまでソウルフルなものはあまりないと思う。
さて、この名盤を眺めていて僕は一つの発見をした。
これに気が付いている人はほかにいるのだろうか。もしかして新発見?ついに僕がソウル界に貴重な情報をもたらす時がきたのかも。
このジャケット写真、裏写りなんだよ。ジャケット画像はクリックすると拡大するのでよく見てほしい。ジョージョーベンソンのポケットチーフが左胸にあるでしょ。
ソウル・シンガーは奇妙な衣装を着るから、左右の胸ポケットが逆なんでは---そんな反論を打ち砕くのがジャケット裏の写真(下)。これもクリックして拡大して見てほしい。ちゃんと右胸にポケットチーフを入れている。
次の疑問はなぜ裏写りをジャケットに使ったのか。単なる間違いということはあり得る。僕は仕事で商品写真の広告を作ることがあるのだが、ポジの裏使いはしょっちゅう起きる。校正で気をつけるチェックポイントの一つだ。
さらに意図的に使ったということもあるかもしれない。門を開けて颯爽と外へ歩き出す二人。この構図は確かにこちらのほうが安定感があるような気がする。
念のために反転画像もアップしておく。どちらがインパクトがあるか考えてみてほしい。
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Comments
Peggy ってさすごくソウルフルなんだよね。このデュエットってiPod のシャッフルで出てくるとオッなんて感じでアーティストと曲名を思わず確認してしまうような存在なんだけど、なぜが人気面であまりパッとしないんだな〜
Bettye Swann 風のしっとり感がないせいなのか、デュエットが目立ちすぎてソロ曲の決め手がないせいなのか。ちょっと勿体ない。そういう僕も好きなレディ・ソウルを数え上げるとつい落としていたりする。
Posted by: frisco | September 03, 2007 11:04 PM
リリースした年だけど「1986」とあるけど、「1984」じゃない?。これ新譜で当時買って聴いたからよく憶えている。
A-1は、女性3人組グループHOTのカバーだね。この曲、いろんな人がやってる、Manhattans,William D.Smithなど。
バックは、マッスルショールズ一派だしね。Clayton Ivey、Robert Byrnesの名前もある。あ、そうそうHOTのプロデュースは、そのClayton Ivey。
A-2とB-3は、Phillip Mitchellさんだね。
Posted by: masato | September 04, 2007 01:05 AM
ジャケットの構成から見ると下の反転された方が安定してるね。
これは80年代の名盤だと断言できる。
Posted by: kazzz3 | September 04, 2007 02:26 PM
masatoさん
1984年です~(汗)
資料を確認せず、あやふやな記憶で書き飛ばしているのがモロバレでした。
※本文は訂正しました
Posted by: Sugar Pie Guy | September 04, 2007 11:02 PM