« 僕ぁ幸せだなぁ~ Perry & Sanlin | Main | 21世紀の「ブラコン」秀作 Norwood »

ナイスなカバー集 Thelma Houston

Thelmahouston_awomanstouch 普通なら見過ごしてしまいそうなアルバムだが、聴いてみるとなかなかの滋味のある一枚。

 テルマ・ヒューストンの2007年の新譜(前のがいつだったか知らない)。これが全曲カバー集。

A Woman's Touch Thelma Houston (Shout 826663-10567)-2007-

 まずは収録曲をご覧いただこう。

Wake Up Everybody
Never Too Much
Brand New Day
Ain't That Peculiar
By The Time I Get To Phoenix
Distant Lover
Love And Happiness
Dance (Disco Heat) / You Make Me Feel (Mighty Real)
That's The Way Of The World
Please Send Me Someone To Love

 裏ジャケに「アル・グリーンからスティングまで」と書いてあるが、どちらかというとパーシー・メイフィールド(シティ・ブルース)から、スティング(ロック)までという感じ。ただし殆どはソウル曲。

 アルバムのタイトル「A Woman's Touch」は含蓄のあるもので、オリジナルはすべて男性シンガーが歌ったもの。彼女が大好きな曲を女性として解釈してみましたという意味。

 感心するのはアレンジの妙。単にカバーしましたというものではない。曲調を変えてまで、彼女の解釈を打ち出している。ちなみにセルフ・プロデュース。

 ジム・キャンベルの、というよりジミー・ウェッブ作の"By The Time I Get To Phoenix"は意外なほどソウル・シンガーによってカバーされてきた曲だが、語りから入るメロウな出来で気に入った。


|

« 僕ぁ幸せだなぁ~ Perry & Sanlin | Main | 21世紀の「ブラコン」秀作 Norwood »

Comments

ちょっと質問なんですけど、「ジム(グレン)・キャンベルの、というよりジミー・ウェッブ作の"By The Time I Get To Phoenix"」とSugarさんは書いてますが、そのこころは?。なにか意図するところがあるのかな?。

Posted by: masato | September 07, 2007 06:25 PM

masatoさんのご指摘を頂き恐縮、というか汗です。
この頃のジミー・ウェッブの輝きにまいっていて、どうもライターで語りたくなってしまいました。
もちろんグレン・キャンベルあっての大ヒットです。ギターの名手から歌手への転進の後押しをした作品ですよね。

Posted by: Sugar Pie Guy | September 12, 2007 03:15 PM

グレン・キャンベルの3連作も大好きだなぁ。
5th Dimensionも忘れちゃ困る。

Posted by: kazzz3 | September 15, 2007 07:00 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ナイスなカバー集 Thelma Houston:

« 僕ぁ幸せだなぁ~ Perry & Sanlin | Main | 21世紀の「ブラコン」秀作 Norwood »