初睡眠薬報告付 Jacksoul
医者ですぐに処方してくれたくらいだから、睡眠薬というより睡眠導入剤くらいの軽いものだと思うが、たしかに眠りに落ちる感じが違ったように感じた。 朝起きられないんじゃないかと期待(?)したが、そんなことはなくいつも通りちゃんと目が覚めた。僕は目覚まし時計要らずで、毎朝必ず6時に起きるという特技があるのだ。 ところが目は覚めたのだが起きあがるのが億劫でならない。薬が残っていたんだろう。
さすがにちゃんと睡眠を取ったので体調もやや取り戻したように思う。歳だからね~、無理はしないでおこう。ここで言う無理とは深酒のこと。
長い前置きしてから今日の一枚はラブレター・フロム・Canada産。
My Soul Jacksoul (Vaur 002)-2007-
Jacksoulはソロではなくグループ名。カナダのグラミー賞にあたるジュノ・アワードを今年受賞した連中だそう。 このアルバムはほぼ全曲カバー集。その大部分はソウル曲。
以下各曲についてコメントしておく。
My Ever Changing Moods ポール・ウェラー率いるスタイル・カウンシルのデビュー・ヒット。アルバム・テイクではなく12インチ・シングルテイク。当時、シュガーベイブに似ていると思ったもの。こういうブルーアイド・ソウルを黒人が歌うのはなかなか一興ではある。
Pieces Of Me ジェシカ・シンプソンの妹、アシュリー・シンプソンのヒット・カヴァーとのこと。僕は知りません。
High & Dry オリジナルはレディオヘッド。
Ashes To Ashes デヴィッド・ボウイの1980年作『スケアリー・モンスターズ』の収録曲。
Try カナダ・トロントで活動を続けるブルー・ロデオの1987年作とのこと。こいつについても僕は知りません。
These Eyes これまたカナダのロック・バンド、ゲス・フーの曲。これはなんとなく聴いたことがありますな。
Been Caught Stealing ジェーンズ・アディクション作。JB調のファンクにアレンジ。
Love T.K.O. いわずと知れたテディ・ペンダーグラスの曲。原曲に忠実なムードで聞き物になっているが、辛口で言えば、だからどうなのという感がある。これなら山下達郎のカバーのほうがスリリングだった。
Superfly カーティス・メイフィールドの代表作のうわべだけをなぞったようなカバー。これまた辛口に表現したが、21世紀の現在、これを奥深く解釈することなどできないわけで、これはこれでいいと思う。
It's Over UKジャズ・ファンク・バンド、レヴェル42のカバー。知りません。
Knock On Wood えっ?これをカバーしてきたか---。エディ・フロイドのサザン・ソウル・クラシック。アレンジを大胆に変え、途中まで聴かないと気が付かない。 タイトルは木に触れることで邪気を払うというブードゥ(?)の験担ぎだが、ビリヤードの英雄エフレン・レイズはミス・ショットがあるとコンコンとビリヤードテーブルの木の部分を叩く。インタビューで言っていたが、本当にKnock On Woodをしているそうだ。
1979 オリジナルはスマッシング・バンプキンズ。まったく知りません。
Change Is Gonna Come 幾多のシンガーがサム・クックをリスペクトするあまり、この曲をカバーしてきた。その気持ちはわかる。うんうんと肩を叩いてやりたい。ただし、このJacksoulについては「討ち死に」。録音にチャレンジするのはかまわないが、作品として残すべきではなかった。
以上、かなり辛口になったが、Jacksoulの連中が読むわけじゃなし。ソウルのカバー集として聴いてみようかなと好奇心を刺激されるソウル・ファンのために書いた。総体として悪くはないので、興味のある方は覚悟の上、入手されてはいかがだろう。
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