英国発 Real Thing
山下達郎と吉田美奈子がソウルを歌うというスタジオ・ライブ。そこでカバーされたなかにReal Thingの"Rainin' Through My Sunshine"があった。
山下達郎という人は、噂に聞くにずいぶんと気難しい人らしい。身近にいたら、ちょっと濃すぎるという気はする。
ただし彼がソウルやDoo Wopをカバーするときには、ひとつのマナーがあるように僕は思っている。
ありきたりな曲は歌わない、といってマニアすぎるレア曲は取り上げない。
「持っているレア盤について教えてください」という質問に、「レアだとか、そうでないとか、そんなレベルはとうに超えています」という意味のことを答えていた。
その姿勢がカバーにも出ていると思う。知る人ぞ知るレアな曲よりも、「これいいな」と思ったら、なんとか探してオリジナルを聴くことができる曲を取り上げる。
言い換えれば、グッド・ミュージックを知らしめたい、広げたいという気持ちがあるのだろう。そう僕は信じている。
前置きが長くなったが、Real Thing。英国で活躍したグループで、偏見を承知で言えば「UKソウルとは思えないくらいにいい」。
現在は素晴らしいCDリイシューが出ている。
Children Of The Ghetto Real Thing (Sequel NEECD 314)
CD2枚組36曲。僕の好みは1枚目の後半。
せっかくなので、くだんの曲を音貼りしておこう。
Rainin' Through My Sunshine / Real Thing
例によって聴くためにはReal Audioが必要。一ヶ月でサーバから落とすのでお早めに。
ビル・ウィザースの"Lovely Day"と似た曲調。どっちが先なんだろう?
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Comments
Rainin' Through My Sunshine / Real Thingこれも巷では「甘く危険な香り」ネタとして認知されているようですが、断固として違いますよね。
会報でも書かれていたけど、ケン&ゴールドなら一緒に仕事してもいいと。同じセンスなんですよね。
Posted by: kazzz3 | October 15, 2007 08:55 PM