ライド・オン・タイム W-Score
取り上げるのはW-Score(ダブル・スコア)。唄=SASA、ラップ=Tonyの二人組。SASAはExileの前身、J Soul Brothersのメンバーだったとか。
と書いてみたものの、僕は門外漢なので、日本のラップというのはよくわからない。ただ、このお皿はけっこう気に入った。
Buddy / Ride On time W-Score (handcuts BAD-054)-2007-
こいつを買ったのは山下達郎の"Ride On Time"のカバーが収録されているから。
そんな大ネタをカバーするとはどんな強心臓なんだと驚いてオーダーしたのだが、しっかり歌っている。
せっかくなので音貼りをしておく。
例によってReal Audio必須、一ヶ月でサーバから落とすのでお早めに。
話はわきにそれるが、現曲"Ride On Time"の思い出について、ちょっとだけ書いておく。
Sugar Babe以降の山下達郎は「まったく売れていなかった」---これは幾分の幻想があり、僕も含め数多くの同世代リスナーがいるから、それなりに売れてはいたのだろうが、当時のファンにとっては「まったく売れていなかった」という気がしていたのは確かだった。
それが変わったのが1978年~79年、「愛を描いて ~Let's Kiss The Sun~ 」が全日空のCMになり(注:そもそも達郎はCM曲の名人だったが、オリジナル曲が使われたのはこれがはじめてだった筈)、アルバム"Moongrow"はファンを超えて聴かれるようになっていた。そして1980年、日立マクセルのカセットテープのCMにこの"Ride On Time"が使われ、なんと本人が出演したのだ。
それにはいろいろな意味で驚いたが、"Ride On Time"という曲の突き抜けた弾けかたには心底唸った。それまでの達郎については、美しくポップなメロディながらどこか暗く内省的なイメージがあったのだが、それがぶち切れたような---。
このW-Scoreのお皿を聴いて、あの27年前のあっけにとられたような驚きを思い出した。
さらに、この12インチシングルのタイトル曲"Buddy"も気に入った。途中のサビへのもっていきかたは、山下達郎そっくり。当て推量に過ぎないが、このW-Score、相当に達郎をリスペクトしているんじゃないだろうか。
The comments to this entry are closed.
Comments
何年か前にサンソンでRIDEONTIMEばかりでの特番ありましてかかった覚えありますね。後クリスマスイブの山達サンプリングしてラップも誰かやってたね。なかなか良かったですね。
Posted by: hashi | October 09, 2007 09:40 PM
>山達サンプリングしてラップも誰かやってた
キック・ザ・カンクルーでしたっけ??
本人も認めてましたね。
Posted by: kazzz3 | October 10, 2007 11:32 PM