永遠のアイドル Ali Ollie Woodson
前に書いた通り、僕は時代を共有してきたと思いこんでいるソウル・スターが二人いる。それはウィリー・クレイトンとアリ・オリー・ウッドソン。
ウィリー・クレイトンの"So Tied Up"を聴かなかったら、あるいはテンプスの"Truly For You"でアリの声に出会っていなかったら、もしかして僕は今日までソウル・ファンで居続けることはなかったかもしれない。
もちろんこちらの勝手な思いこみで、あちらには「お前なんかと時代を共有していないよ」と言われるだろう。
ただし、ウィリー・クレイトンには一度も会ったことがないが、アリとは何度も出会っている。ステージを観たのは都合5回、そのうち2度は親しく話をする機会を得た。
これは自慢なので、書いておくが、僕はアリとタクシーに乗ったことがある。しかもアリの隣だぜ!そしてホテルの彼の部屋でいろいろな話を聞いた。凄いだろ!--もちろん僕はちっとも凄くない。アリ様が凄いのだ。
それはもう10年前のこと。そのとき彼からカセットテープを貰った。この録音をオフィシャルに発表したいんだと言われた。
その録音を聴いてその質に驚くとともに、自分の無力さを思い知ることになった。これでも知っている限りのコネで働きかけたのだ。だが駄目だった。
結局、この録音は2002年にアリの自己レーベルでCDとなった。
それが今日、紹介するもの。
Right Here All Along Ali Olloe Woodson (Ollywood Records)-2002-
音質の良いCDで聴けばなおさらアリの歌の深みがわかる。
もうこれで、アリがシュレルズの(キャロル・キング&ゲリー・ゴフィン作の)"Will You Still Love Me Tomorrow"を歌っているんだぞ、とカセットテープを聴かせることもない。
いま、改めて聴いているが、インディーズ作品と考えればその内容はずば抜けている。やはりアリは僕の永遠のアイドルだということを噛みしめている。
なおジャケットに白く描かれているのはアリのサイン。2002年4月6日の名古屋公演が終わった後でサインしてもらったもの。
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Comments
このエピソードは羨まし過ぎます!!!
「Right Here All Along」は英Expansion盤を聴きまくりましたが、発売のアテも無い中での制作だったんですねぇ・・・それを知ると余計に素晴らしいデキの作品に感じますね。
Posted by: HEKA | November 29, 2007 06:11 PM