凄すぎる! Aretha Franklin
聴いてぶっ飛んだ。前評判に踊らされがっくり来る連続のファミコン・クソゲー世代は疑心暗鬼になっていけない。これは正真正銘のもの凄さだ。
全ソウル・ファン必聴!----って、そんなのもう当たり前、皆さんお聴き済みで、僕が遅れているだけなのかな。
Rare & Unreleased Recordings Aretha Franklin (WPCR-12797/98)
別テイク4曲、シングルB面のnot on LPが2曲、そのほかは全て未発表、デモ28曲。
その完成度が半端じゃない。いや、むしろ生々しくソウル度は高いと言ってもいい。
さらに、60年代のマッスル・ショールズ録音と、70年代の録音(NY、一曲LAを含むそうだ)の両方に足がかかっている。嬉しいことに、コロムビアからアトランティックに移籍時と思われるものからほぼ録音順に並べられCD2枚、まったく聴き飽きることがない。
このお宝のこのまとめかた、ただものではない。そうやはりRhinoが絡んでいる。さすがだ。
なにしろ僕は彼女のシングルなんて気にしていなかったから、not on LP曲だけでも嬉しい。ジョニー・エイスの"Pledging My Love"を歌っていたり。
"Dr.Feelgood"のおそらくは原型(バースが長い)、"Rock Steady"もそうだろうか。"At Last"はこれでエタ・ジェームスと聴き比べができる。ボビー・ウォマックの2作のカバー(別テイク)もある。
そして完全なオリジナル未発表の数々。
これを聴いたソウル・ファンは必ず思うはず。「21世紀までソウル・ファンでいて良かった」と。
僕の稚拙な文ではこの素晴らしさが伝わらないので、「ブルース&ソウル・レコーズ」の今号(2007年No.78)から引用しておく。
■鈴木啓志氏
「本2枚組は今年の最高傑作というばかりでなく、ここ10数年に渡って出されてきた無数のCDの中でも、1、2を争う傑作であり、重要作であると断言することができるだろう。」(P.35)
-----鈴木さん、いくらなんでもそれは「発掘CDの中でも」と表現すべきじゃ(笑)
■中河伸俊氏
「とにかく、古今亭志ん生流にいえば"びっくりして座り小便して馬鹿になっちゃう"級の、物凄い発掘盤の登場だ。」(P.76)
-----「あらま、ちょいとぉ!」、「後ろの柱につかまんな、ひっくりかえるからよぉ」ですか、ぷらさん?
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Comments
RhinoHandmadeにLiveとSetでオーダーしました。
今週には届くのかな。
Posted by: kazzz3 | November 20, 2007 01:52 PM