頑張れ! Coop DeVille
最初聴いたときは、力不足だなと思った。
ところが聴いているうちに、やろうとしていること、表現しようとしているものが、まごうことのないソウルだと気がつき好感が増してきた。
Truth, Lies, & Relations Coop DeVille(My Space 00528)-2007-
CoopとDeVilleの二人組、とブックレットには記載されている。
英語に暗いのでよくわからないが、70年代のPhilly Grooveに「The Coupe De Villes」というグループがあった。この響きにはなにか意味があるのだろう。
味わいとしてはスウィート系グループに近い。ただし歌は案外とディープなところがある。残念ながら、ちょいと力不足だが、スウィート&ディープのブレンド具合がなかなか良い。
さらに彼らの肩を持っておくと、曲、サウンド、歌いかたのどれもが良いので、欲として力不足と思ってしまうだけ。凡百のレベルからすれば、しっかりしたもの。
良い曲が多いのだが、気に入ったのが"Here Comes The Rain"。全編にロジャーの"I Wanna Be You Man"をネタ使いしている。しかもトークボックスで。さらにラップも入る。
かってのスウィート:甘茶のシンボルが、エレキ・シタールと語りであったように、現代のそれは、トークボックスとラップだと僕は思っている。
さらにこの曲に続くのがオリジナルの"Wanna Be Your Man"ときては、その作為に感服。
スウィート・ソウル・ファンにぜひ聴いてほしい一枚。
ただしトークボックスが駄目とか、ラップが苦手なんていう頭の硬い方は除外ね。
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