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レトロ・ヌーボー味? Ebony Alleyne

Ebony_alleyne_never_look_back う~ん、評価の難しいアルバム。

 と言っても内容が良いか悪いかということじゃなくて、僕の範疇に余るというだけのこと。

Never Look Back Ebony Alleyne (Expansion XECD 53)-2007-

 ブラインドで聴けば、「えっこれ今の音?」とソウル・ファンであれば誰でも感じるだろう。80年代後半、日本ではバブル期だったころのブラコンの音。
 確かレトロ・ヌーボーという名をつけられていたんじゃなかったっけ。でもこれ新譜なんです。

 英国イクスパンション発、と知ってさらに「ふ~ん」と首を捻る。古くはウィリー・クレイトンを、あるいはビリー・バレンタインをリイシューして広く届けてくれたレーベル。そのイメージとあまりにも違う。

 ただし。
 イクスパンションは「Soul Togetherness」というシリーズを毎年出していた(2000年~06年までの7枚。今年は出ないのかね?)。
 その第三集(2002年)にSwing Out Sisterが入っていて、かなり驚いた。まさにバブル期に日本でも人気のあった女性リードの白人グループで、ブロウ・モンキーズらと並ぶ英国の白人ソウル・グループだった。
 ただし黒人ソウルのコンピのなかでは、明らかに浮いてしまっていた。白人だからということもあるが英国発だからというのも否めない。

 しかし、それを浮いていると思うのは僕が日本人だからで、英国人には自然な流れなのかな。

 ええっと、誤解しないで頂きたいのだけれど、僕はつまらないとは決して思っていないのよ。
 特に女の子に聴かせてあげるのにはいいと思う=「武器」になるかもね(笑)。

 そう思って、このエボニー嬢の声を聴くと、そのスウィング・オウト・シスターやシャーデーに通じる発声。英国ソウルの伝統と言っていいのだろう。

 エボニー嬢については、このブログが詳しい。興味のある方はぜひそちらもお読みいただきたい。

 どの曲も、イントロが「おっ、あの曲か!」と思わせるようなソウル・クラシックを思わせるアレンジなのも楽しめる。

 純粋カバーとしてはバーバラ・ルイスの"Hello Stranger"のカバーがある。大好きな曲だから、これは嬉しい。ところでオリジナルでバックの「シュバッ、シュバッ」というコーラスをつけていたのはThe Dellsだって知っていました?

 

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Comments

>The Dellsだって知っていました?

そう言われてみてハタと気づいたのですが、The Dells=シカゴの名グループ、これがデトロイトのローカル・シンガーの初ヒット(?)のバックを付けているって考えてみたら不思議じゃな〜い? しかもリリースはマイナー・レーベルのKarenだからして、、、1963年頃のThe Dellsは端境期でいまいちパッとしなかったらしいのだが、、、

Posted by: frisco | November 01, 2007 09:34 PM

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