絶品再発 Glenn Jones
ゴスペル(モデュレーションズ=フィリーの有名グループとは別)で鍛えたソウルを持ちながら、あまりに歌がうますぎるゆえに、かえって正当な評価を得られなかったという点では不遇の存在にも思える。
思うにディープというソウルの魅力は、悪く言えば「分を超えて歌ってしまう=破綻」にある。余裕で歌いきってしまうグレン・ジョーンズを高く評価したのは、どちらかと言えばディープソウル・ファンではなかったと思っている。
さて、そんなうますぎる悲劇を背負った男のRCA時代のアルバムが再CD化された。ボーナストラックも一曲含まれ、また心なしか音質も良くなったような気がする。
Take It From Me Glenn Jones (Blue Bird Records BBR-2059)-1986-
あくまで音源はRCA。Blue Bird Recordsというリイシューレーベルの提案企画なのか、それともこれがRCA傘下なのか不明。
改めてアルバムを通して聴いたが、曲の粒は揃っているし、なぜこれがモンスターヒットにならなかったのか、まったくわからない。
ブラコンで当てたシンガーは何人もいたから、本来はその筆頭におさまる筈の男なのだが。
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Comments
確か達郎さんの番組で「Show Me」がかかったのが出逢いだったはず。その後あれよあれよと評価が高まり鈴木さんも80年代屈指のシンガーと太鼓判を押されましたよね。
やはりリアルタイムに聴いたシンガー思い入れも多い。
最新作のカバーのレビューで初めてここに書き込みしたような気がします。
Posted by: kazzz3 | November 11, 2007 09:58 PM