恐れ入りました James Brown
この音源は1998年に発掘されたもので、JBのライブはいろいろ持っているからなぁと見送っていた。ところが先日、よしき君がイベントに持ってきて聴かせていただき、自らの怠惰を深く反省。さっそくゲットいたしました。
Say It Live And Loud: Live In Dallas 08.26.68 James Brown (Polygram)
まず音質が素晴らしい。JBの歌はもちろんバックの演奏まできめ細かく聞こえる。
さらに怒涛のように代表曲が短い分数で続く。この流れが最高にかっこいい。
演奏はオリジナルのJB'sではないが、いやいや凄い。やはりプロデューサーとしてのJBの見識と指導力の賜物だろう。
これだけの録音がなぜ68年当時に出ていなかったのか。
もしかしたら"Say It Loud,I'm Black And I'm Proud"の余波だったのかもしれない。68年はキング牧師が暗殺された年だ。
JB自身も自伝で「これで俺は白人のリスナーをなくした」と言っているが、非黒人がJBショーを観るには命がけの覚悟がいったと推察される。熱烈なアフロ・アメリカンの支持を得つつ、それに困惑するミュージシャンとしてのJB、それがこのライブ録音がリリースされなかった理由なのかもしれない。
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Comments
今出ているJB録音関連のモノでは間違いなくもっとも良い音質だと思います。
JBを知らない人にも最初の一枚として十分おすすめできるし。
しかし、もしこのレベルのライヴを毎日毎日フツウにやっていたら・・・、と思うと、逆にゾッとします。
Posted by: よしき | November 30, 2007 08:21 PM