欠けたピースが埋まる Ray,Goodman & Brown
モーメンツとR,G&Bは、まったく別なものとして僕は考えている。その証拠にレコード棚でも分けて収納している。前者はMの棚に、後者はRの棚に(爆)。
まあそのくらいサウンド、そしてコーラスが違うわけだが、総合的にはR,G&Bのほうが好きだ。リアルタイムで聴いてきたという思い入れもあるけれど。
まずは1st。コーラス・グループ不振の時代"Special Lady"にどれだけ力を強くしたことか。最高傑作の3rd"Stay"。ただそこから、やや沈滞。ハリー・レイもグループを脱しソロ活動に。
今回ご紹介するのはその時期のもの。
All About Love,Who's Gonna Make The First Move? Ray,Goodman & Brown (Panoramic 10002)-1984-
長いタイトルだねぇ。彼らを育てたポリドールを離れパノラミックという(インディか?)レーベルから出ている。ハリー・レイに替わってリードをとるのはケヴィン・オーエンス。これ以前から助っ人に参加していたし、21世紀現在、彼らのショーにおいては正規メンバーだ(後述)。
このLPはあまり内容が良くないと聞いていて、あまり期待せずに聴いてみたがそんなに悪くはない。確かにスリリングある盛り上がりに欠け単調に流れるところはあるけれど、美しいメロディ、コーラス。80年代のコーラス・グループの水準を考えると健闘していると思う。
特に、アル・グッドマンの語りからアカペラのコーラスに入るという、柳の下のどじょう曲にはやはり心が動く。あと女性とのデュエット曲もある(だからなんなのだと言われても困るけれど)。
このLPの後、ハリー・レイが復帰。EMIに移り"Take It To The Limit"(1986)という傑作を残す。これは必聴。しかし、その次の88年作でまたテンションが下がり、活動を停止する。
彼らがまた録音をはじめるのはほぼ10年を経てCD時代になってからだった。
また現在はステージを元気に勤めており先に触れたようにケヴィン・オーエンスも参加している。その様子(DVD)については前に書いたことがある。
アルバム・コンプリート記念に今日のを除く他の9枚を一つの画像にしてみた。クリックすると拡大するのでご鑑賞ください。まだほかにもある---そんな僕の心臓に悪いネタは知っていても内緒に。嘘、お教えください。
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