レポート Temptations Review
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このコンサートの日程を知ったのは数ヶ月前だが、内容を聞いて驚愕した。デニス・エドワーズが率いる、もう一つのテンプスについては知っていたが、そこにアリ・オリー・ウッドソンが加わるという。さらにデビッド・シーも。つまり名だたるバリトン・シンガー3人を擁した、もう一つのテンプス。
Mixiを中心にネットでのソウル仲間で打ち合せ、24日のセカンド・ステージを予約。一部有志と先に待ち合わせ、居酒屋で飲んでから会場へ。(この居酒屋ではビールと梅酒を二杯飲んだ)
自由席なので9時からのステージに対し、6時半から列待ち。列の前後にさらに顔見知りを発見し、ソウル同窓会のような状況で退屈しなかった。
8時に会場内の待ちスペースへ。「コットン・クラブ」はサントリーが提供しており、敬意を表してシングル・モルト山﨑18年をトワイスアップで一杯。シェリー樽醸造と思われる甘みがありうまかった。
ようやく8時半に会場内の席に。テーブル席で前から二番目。お代わりを頼むのが面倒なのでワインをボトルで注文。なんだか酒を飲み続けている。
と、このときまでは平穏だったのだ。
アクが強そうなシンガーがぶつかって、コーラス・グループとしては不十分でも、声が出ていなくても、ソウル・ファンが集って酒を飲んでいれば楽しいじゃないかと。
ところが、ステージが始まってぶっ飛んだ。完璧な内容。
オープニングは"Get Ready"かなと想像していたのだが、1980年代初頭のリユニオン・アルバムから"Standing On A Top"。そうか、デニスとデビッド・ラフィンがバトルしたあの歌こそ、このメンバーに相応しいんだと得心。("Get Ready"は2曲めだった)
以下、殆どがサビの歌詞くらいなら歌える名曲ばかり。
アリは毎回喉の状態が良かったり悪かったりだが、今回は序盤(セカンド・ステージだからか)から声が出ている。もちろん"Lady Soul"、"Treat Her Like A Lady"という彼の二大名曲も歌う。
思えば88年のテンプス時代からソロと、僕はアリを観るのは5回め。彼と共に歳をとったのだという感慨あり。
デニスは太ってバリー・ホワイトみたいになっていたが、予想以上に声が出る。特に合いの手をマイクから口を離して歌うときの響きは素晴らしかった。
さらにデビッド・シー。アラバマ出身の彼のディープな面、シンガーとしての多彩な才能を再確認した。スタジオ録音でこの魅力がもう少し出せないものかと残念に思えるほど。
デニス時代の曲が中心かと予想していたが、いつもロートルのソウル・ファンばかりを相手にするわけもなし、デヴィッド・ラフィン時代の初期のナンバーもけっこう多かった。
"My Girl"は途中に"Just My Imagination"をくっ付けて歌った。
さらに他の二人のシンガーの実力も大したもの。ベース・パート担当のMike Pattillo、 ファルセットのChris Arnold、歳も相応で、おそらくなにかレコーディング実績がある人だと思われる。どなたかご存知の方はお教えください。
とにかく素晴らしい内容に圧倒された。
10年後、20年後、ソウル・ファンの間で「あのときのテンプス・レビューを観た」と話のネタになるショーだったと思う。
※今日のネタは僕のもう一つのブログとコラボしています。そちらでは、会場で配られたフライヤー画像もアップしていますので、ぜひご覧ください。
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