改めて聴いています Chapter 8
80年代=20歳代だった僕にとっては、やはり80年代の音には郷愁を感じる。60~70年代のソウルが偉大なクラシックだったのに対し、新作にスリリングなものを感じていたから。
90年代、たとえばニュー・ジャック・スウィングとかは辛かった。それなりに楽しんだのだが、自然体じゃなくて無理して聴いていた。老化の兆し。
ちなみに現在は、そもそもシーンについていこうという気が失せた。完全な老化。
と、いつも通り前置きが長くなったが、チャプター8のこいつを久しぶりに聴いて、ちょっと良い気分になっているのだ。
This Love's For Real Chapter 8 (BlueBirdRecords 3052)-1985-
※レーベル&番号はCDリイシューのもの。原盤はBeveryGlenRecords 10007
たまに入るシンセ・ドラムの音が気にならないのなら、という前提付きだが、贅沢なサウンドだ。テクノロジーのコストが人件費を下回った現在では考えられないような音作り。
男性ジェラルド・ライルズと女性ヴァレリー・ピンクスのツイン・リードもバラエティを加えている。
特に殆ど同じ曲調の"It's My Turn"と"Don't You Think It's Time"をそれぞれリードを変えて歌い、さらにその2曲を続けて配置するというのは、その手があったのか!と感心するアイデアだ。
偉大なアルバムではないのだろうが、これはこれで80年代を代表する傑作のうちの一枚だ。
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