ストレートリイシュー Sugar Billy

　今年もいろいろなリイシューがあったが、アルバムのストレート・リイシューではこいつが光っていた。

Super Duper Love Sugar Billy　(P-Vine PCD-23978)-1976-
※番号はリイシューCDのもの。オリジナルLPはFast Track-601

　このところ、おつきあい頂いたている黒亀さんことNさん。日本のソウル・ファンの草分けにして、ソウルに対して何のケレンもない純情な愛をそそぐその姿を僕は「ソウル界のワシントン条約」（で保護されるべき人）と呼んでいるのだが、そのNさんが昨日の忘年会イベントで、かけたのがこのシュガー・ビリー。

　1975年のヒット"Super Duper Love"。こいつが流れればどんな朴念仁も腰が動く。サザン・ソウル調の歌だが、そのビートは情緒に絡むことなく猪突猛進。これこそデトロイトの音だよな。

　というわけで黒亀さんに敬意を表して、今日の一枚に取り上げた。

　どうしてもこの"Super Duper Love"に耳が行くが、バラードもしみじみと深く、聴きどころは多い。シュガー・ビリーの正体はビリー・ガーナーというブルース系の人とのこと。

　このアルバムは、いわゆるエロ・ジャケだが、CDじゃ楽しめない、やっぱりLPをがばっと見開きにしなくちゃ---と思っていたら、このリイシューCDは紙ジャケで、限りなくLPの試用に近い。その点も力が吐いている。