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シカゴ・ファンク Eliminators

Eliminators_lovingexplosion 大名盤とまではいかないが、ちょいと小味の効いたイリミネイターズのアルバム。

 このアルバムには懐かしい思い出がある。

 大学の近く、名古屋市の石川橋というところにレコード屋があった。輸入盤も多少は扱っていたが、全くソウルには力が入っていない。ここのレコード箱をちょくちょく見ていたのは、隣に喫茶店があって、そこに仲間と行くことが多かったから。
 店の外に、いかにもやる気のないバーゲンの段ボールが一箱だけ出ていた。仕入れてはみたが、全く売れそうにないので捨て値で出しておくという感じ。

 そこにこのアルバムがあった。ジャケも変だし全く興味がわかず、ずっと放っておいたのだが、いつ見に行っても置いてある。
 なんだか、あまりにかわいそうになったのと、1974年という制作年が気になり、ある日ついにレジ・カウンターへ持っていった。
 その頃「Soul On」誌に湯村輝彦さんが連載コーナーを持っていて、スウィート・ソウルは73、74年。この年代のお皿は迷わず買えというようなことを書いていて、それに影響を受けていたのだ。

 さっそく家で聴いてみたのだが、気に入ったのは二曲しかなかった。"Loving Explosion"は女性コーラスも入ったウォーキング・テンポのズンドコ曲でかっこいいと思った。
 あとは、バラードではヘタウマの"Taking Love and Making Love"。実にムードのある曲で、バックもコーラスもいかにも甘いし語りまで入る。ところがリードはヘタなダミ声。いまではタマラぬ魅力を感じるのだが、当時はこのヘタウマさがよくわからなかった。

 残りの曲はヘタヘタのB級ファンクで、まったく興味がわかず。長い間、一曲めに入っているノーザン・ダンサー"Loving Explosion"だけのアルバムだと思っていた。

 ところが、いま聴くと、駄目だと思っていたファンクもいいんだよね。ソウル・ファンとしての僕の耳が深化したのか、それとも歳をとってなんでも許せるようになっただけか(笑)、それはわからないけれど。

 というわけで現在はCDにもなった。今日はBrunswickの原盤ではなく、そのCD番号を記しておく。

Loving Explosion The Eliminators (Soul Brother CD SBCS4)-1974-

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Comments

地下鉄で通学出来るようになったのは4年生からそれまでは毎週下宿先までバスで移動してましたから名古屋市の石川橋というとバスの車窓から眺めていたところ。
既に記憶が定かでないのですが石川橋には2件ほど有ったかも?
1件は半地下の記憶が....しかしレコードを買った記憶が無い。
近くの入中にもレコード屋があってここもソウル系はイマイチだった気がする。
友人と一緒の時の食事は雲雀ヶ丘(?)の「あさくま」が定番でレコードは栄電社の地下に有った「エデン」がメインだった。

Posted by: adhista | January 06, 2008 04:33 PM

adhistaさん。
「ベル」レコードという名ではなかったかと、とある方からも連絡がありました。
確かに、ベルという名前は思い出しました。
ただ、このレコードを買ったのは違ったような---。
半地下というイメージもわかります。でも本当にそうだったか、どうか----
歳を取るとこうですな。

Posted by: Sugar Pie Guy | January 07, 2008 07:05 AM

>「ベル」レコードという名ではなかったか....
私もこの名前には覚えがありますね。
風邪による熱の性か肝心のEliminatorsについてコメントして無い事に後から気がついた(笑)
申し訳ない。

Posted by: adhista | January 07, 2008 05:37 PM

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