えっ!あの人 O'Bryan
80年代、キャピトルからアルバム4枚を出していた男。それが僕の知っているオブライアン。「ジゴロ」というダンス・ヒットを持っている。
絶対に別人だろうと思った理由が、このCDのタイトル。「ファースト」ですから。
First O'Bryan (Headstorm)-2007-
しかし、写真の端正な顔はなんとなく似ているような---。いや、まさかあのオブライアンだったら今頃、けっこうなおじさんの筈。こんな若い男であるわけがない。
そんなことを考えながら、肝心のCDを聴き始めてびっくり。
この素晴らしいテナーは只者じゃない。歌のテクニック、そしてフィーリングにインディーズから出てきた生硬さがない。
ジャケットに書かれているサイトに行ってみる。(このmyspaceyというのがどういうものなのか知らないのだが、日本語で書かれているところもある。)
そこの英文を読むと、確かにCapitolでレコードを出したと書いてある。
というわけで、あのオブライアンだったという次第。それにしてもジャケット写真の若々しさは不思議。CGで皺を取っているんじゃないの(笑)
それはさておき、内容は抜群。
もともとダンス曲よりも、そのバラードの瑞々しさでソウル・ファンにアピールしていたシンガーだが、この新譜では、そうしたミディアム~バラードをメインに据えて、素晴らしい歌声を響かせる。
さらに曲がおしなべて良い。オーソドックスでありながら、チープさを感じさせないサウンドも良い。
80~90年代の「歌えるシンガー」がお好きな方になら絶対に保証する。
それにしても彼は、いままで何をしていたのか。これほど歌えるところからして、なんらかの形で現役だったと思われるが、僕はCapitol以降の録音を知らない。ご存じの方はご教授ください。
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Comments
いやー、僕も思わず昔の彼のアルバムをひっぱり出して見比べちゃいましたよー。でも、ちょっと鼻にかかる感じの声も彼みたいだし、間違いないみたいだねー。
Posted by: masato | January 04, 2008 08:31 PM