RCA全シングル Main Ingredient
CDの裏には高らかに"Most tracks on UK for the first time"と記されている。もっとも日米ではかなりCD化された音源なのだが。
Spinning Around - The Singles 1967-1975 The Main Ingredient (KENT CDKEND 274)
目玉は前身のThe Insiders名義の3曲が収録されていること。そもそも彼らはThe Poets名義でRed Birdからデビューしている。1966年のことだ。
その後、RCAに移籍。The Insidersを名乗り67年に2枚のシングルを出している。
I'm Better Off Without You / I'm Just A Man (RCA 9225)
If You Had A Heart (RCA 9325)
これは資料に当たっているだけで僕は持っておらず、このCDで3曲が聴けるのは嬉しい。だが9325の裏はSame Flipもしくは9225のどちらかの曲の再利用なのだろうか?
The Insidersでは"Chapel Bells Are Calling"という曲が以前、KENTから出た"More Perfect Harmony Sweet Soul Groups 1967-1975"というCDに入っていたが、これがその裏なのか、別グループなのか。ご存じの方はお教えください。
そして彼らは69年からメイン・イングリーディアントを名乗る。
彼らはソウルのコーラス・グループとしてはちょいと微妙なポジションにいる。確かに甘く美しいのだが、なにか強烈な個性に欠けると書いては言い過ぎか。N.Y.のグループにありがちなパターンとも思う。
これは悪口じゃない。むしろ自戒。
虚心に向き合えば、スウィートの傑作を何曲も残しているのは間違いない。語りからはじまる"You've Got To Take It"のムード、そしてカバーであっても"I'm So Proud"(orig.インプレッションズ)、"Just Don't WantTo Be Lonely"(orig.ブルー・マジック)など、単なるカバーを超えている。
スケベなマニア心を捨てて、このCDを楽しく聴いている。いつもながら小さな文字のKENTのブックレットを、弱い英語力で読むのに苦心しているが。
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