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初音ミク歌う Sugar Babe

Sugarbabe_songs004 「ソウル一日一枚」は今日はお休みして、平均年齢50歳のソウル親父のためのPC講座を設ける。

 もっとも書いているほうが、よく理解していないので、話半分に理解してちょうだい。

 職場で「初音ミクって知っている?」と周りに尋ねたら誰も知らない。おじさんはもちろん20歳代の女性社員も皆知らなかった。

 我が社がITに遅れているのか。僕以外は真面目な仕事人間で忙しくて情報収集する暇がないのか---いや、やっぱり「初音ミク」を知っているのは若い女性じゃなくて、若い男性でしょ(爆)。

 我々ソウル・ファンにとって、あんなものなければ良かったと思うのは「打ち込み」と呼ばれるコンピュータ・ミュージックだろう。
 60~70年代サザン・ソウルは時代の推移とともに衰退を余儀なくされたが、最後に留めを刺したのは打ち込みだと思う。恐竜にとっての巨大隕石のようなものだ(詳しく知りたい方は「K-T境界」で検索のこと)。

 しかし、落ちてしまった隕石はしかたがない。

 いっぽうでコンピュータの進歩やCD-Rという新しいメディアを得て、往年のシンガーや無名の新人が簡単に録音を残すことができるようになったわけだし。

 話をソウルからはずして、趣味で音楽を自分で作っている人達がいる。ギターを弾く人なら、ほかの楽器だけを打ち込みで作り、自分の演奏を加える。あるいはまったく楽器が演奏できない人なら、すべてを打ち込みですますことができる。

 しかし、そういう趣味(プロもいる)にとって最後の障壁は歌だった。シンセサイザーで楽器はシミュレートできるが、歌だけはなんともならない。

 ところがそれを可能にするテクノロジーが出てきた。

 というわけで「初音ミク」はヤマハが長い間研究してきたVocaloidというエンジンを使い、かなり自然に歌うことができるソフト。
 ソウル親父の皆さんも、これをしっかり覚えて若い人たちの会話に織り交ぜてください。ただし場合によっては「ソウル・オタクって、やっぱり普通のオタクと変わらない」という事実がバレてしまいかねないので注意のこと。

 ただし「初音ミク」がムーブメントとして爆発したのは、そのほかの要因もある。音源は人間の声を使っているが、シンガーではなく声優であること。それがかえって舌ったらずな歌にリアリティを加えた。←ここは微妙。二次元(アニメ)のリアリティなのかもしれない---。

 さらに発売元がパッケージに萌え系のキャラを描き「初音ミク」という名前を与え、バーチャルなシンガーとしてプッシュしたことが成功の要因。


 新しもの好きな僕は、噂を聞いてさっそくこの「初音ミク」を購入。

 彼女に歌わせるだけなら非常に簡単。このソフトは、それ以外の機能はなにもないので「歌わせるだけ」なら本当に容易。音符をマウスで置き、歌詞をキーボードで打ち込めばいい。

 ただ、そこからが深い。パラメータをいじらないと、機械臭さが残ってしまう(その印象を残すという表現もあるが)。

 人間の発声のメカニズム(音程の揺れ、発音の濁り、多重母音----etc)の勉強にもなる。


 ここ一ヶ月ほど、毎晩とは言わないが、これに関わってしまい、いやもう大変なんすから。

 というわけで僅か8小節だが、僕の怪物(人造人間)の芸を披露しよう。例によって試聴にはReal Player必須。

今日はなんだか / 初音ミク

 映画「ヤング・フランケンシュタイン」でフランケンシュタイン博士の孫が作った怪物はフレッド・アステアの「トップ・ハット」にあわせてタップを踏む。なんとかその成果には近づきたいものだ。

 ところで僕には一生の野望があって、この曲を含むシュガーベイブのアルバム「Songs」の全曲を演奏(打ち込みでもなんでも)したい。
 30年以上前、僕を音楽の魅力に引きずりこんだこのレコードの秘密に少しでも近づけると思うからだ。

 なお、僕のもう一つのブログも今日は連動しているので興味のある方はそちらも読まれたい。
 

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