ロトの伝説終了 Jaheim
ゲームをやらない方には恐縮だがゲームのネタから。
現在ニンテンドーDSで「ドラクエIV」をやっている。こうしたストーリー型RPGには最早興味がないのだが、実は興味をなくしたきっかけがファミコンで出たこのドラクエIVなので、その再確認ということもありプレイしている。
ストーリー型(別名フラグ立て)RPGを家庭用ゲーム機に持ち込んだ「ドラクエ」のインパクトはすごかった。ただし作者の「さくまあきら」は、アドベンチャーゲーム(代表作「オホーツク殺人事件」)の次にウルティマ・タイプのRPGをやってみただけだったのではないかと思う。
「ドラクエ」「ドラクエII」「ドラクエIII」という共通の世界(異なる時間)のロト三部作を終えると、制作意欲が減退したような発言が目立っていたように記憶している。
というわけで当時僕も「ドラクエIV」をプレイし終えたのだが、なんのためにこのゲームがあるのかわからなかった。さらに「V」は買ったものの序盤で放り出してしまった。
すいません。まったくソウルに関係なくて。
というわけでジャヒームである。2006年久しぶりに新作を出したと思ったら一年でまたアルバムを出してきた。
The Makings of a Man Jaheim (Atlantic 377532-2)-2007-
まず驚いたのがデビューから三作続いたゲットーシリーズから脱したこと。
Ghetto Love (Warner Bros. 9362-47452-2) 2001
Still Ghetto (Warner Bros. 48214-2) 2002
Ghetto Classics (Warner Bros. 9362-48802-2) 2006
さらにレーベルがワーナーからアトランティックと変わっている(最近のアトランティックはTrey SongzやGovernorなど歌える男性シンガーに力を入れているようで心強い)。
それで冒頭のドラクエ「ロト三部作」から「IV」のことを想起したという次第。
しかし聴いてみて安心。いつも通り力のある歌、しっかりとした楽曲。近年の男性ソロ作品のなかではかなり上の部類に入ると思う。
老婆心だが、インディ・シンガーを追っかけながらメジャーのこういう秀作を聴いていないソウル・ファンはもったいないと思う。
考えてみるとジャヒームにとってリリース年からいって煮詰まったのは二作めから三作目だったのだろう。この早いペースは彼のやる気を感じさせる。
話題にもことかかず、R.ケリー作品、ベイビーフェイス作品、キーシャ・コールとのデュエット。そしてボビー・ウーマックの"If You Think You're Lonely Now"のカバー"Lonely"、フォースMD's"Tender Love"のメロディを使った"Have You Ever"と、前作ゲットー・クラシック路線もちゃんと抑えている。
恥ずかしながらわからないのが"Life Of A Thug"、ギャンブル=ハフ作品とクレジットがあり、どこかで聴いたメロディなのだが思い出せない。元歌にお気づきの方はお教え願いたい。
ところで。
ニンテンドーDS「ドラクエIV」、けっこうおもしろいんだよね。Amazonでのユーザー評では「全作品で一番好き」という書き込みもあり、発表当時の僕の感想がくつがえることになるかも。
現在、途中の敵ボス、キングレオを倒したところです(笑)
The comments to this entry are closed.
Comments
「LIFE OF A THUG」の元ネタですが、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの「HOPE THAT WE CAN BE TOGETHER SOON」です。女性ヴォーカルのシャロン・ページをフューチャーした曲ですね。
Posted by: NPG | February 20, 2008 12:54 AM
NPGさん、ありがとうございます!
アルバム"To Be True"に入っているやつですね。
聴いたことがあるとは思っていたんですが---聴き込みがたりませんねぇ。
Posted by: Sugar Pie Guy | February 20, 2008 02:22 AM