驚愕!Truthとは--- Imperial Wonders
その驚きの前に、まずは素晴らしいリイシューCDの紹介からはじめよう。
Collector’s Edition 1967-1973 The Imperial Wonders (Magnum Cat 0002)
先頃出たインペリアル・ワンダーズの5枚の7インチの全曲を収録したCD。
一部の版権はChessに渡り、その昔P-Vineがリイシューしたスウィート・ソウルのコンピに収録されていたこともあるし、その後も様々な形で出てはきたが、全9曲をまとめて聴くことができるのは快挙だ。
オハイオ州クリーブランド、つまりオージェイズの系譜に連なる、甘いながらもバリトンが吠えるディープでファンキーなスタイル。
そして驚愕の真実。
読み進むうちに、「ああそういえば」「なるほど」と頷くことがあり、どうして今まで気がつかなかったのだろうとさえ思えてきた。
インペリアル・ワンダーズは5人組。例によって一部メンバーの入れ替えはあったが、最充実期は次のメンバー。
Al Boyd
Avaughn Wells
Walter Chaney
Lester (Jello) McKenzie
Leo H.Green
素晴らしいシングルを5枚残し、なかにはヒットしたものもあったのだがLP制作にはいたらず、76年頃にはメンバーも3人に減っていた。
リーダーのAl Boydは才人で、オージェイズ、テンプスなどに曲を書いていたが、特にオージェイズとはクリーブランド出身ということでメンバーと親しくしていた。
AlはS.O.U.L.にも曲を書いている。
そしてそのS.O.U.L.で歌っていたラリー・ハンコックと、インペリアル・ワンダーズの残党3人が結成したのがTrtuth(トゥルース)だというのだ。
慌ててトゥルースの7インチ"Come Back Home"(11711)を調べる。(このお皿については以前に取り上げたこともあるのでご参考に)
まさしく、この曲を書いているのはAl Boyd。
つまり「ソウル・トレイン」に出演し歌っている4人。あの伝説の(今ではyoutubeで簡単に見ることができる)映像で歌っているなかにAlさんもいるというわけ。
ここで上に書いたインペリアル・ワンダーズのメンバーを確認してほしい。5番目にレオ・グリーンがいる。
傑作アルバム"Coming Home"の時点のトゥルースはラリー・ハンコックとこのレオ・グリーンのデュオだった。
インペリアル・ワンダーズには21世紀になってから出てきた未発表曲や新録を集めたCDが2枚ある。特に最初にものにはラリー・ハンコックが制作にからんでいた。それを思い出してもう一度膝を打ったが、そこにレオはいるのだろうか。
今日取り上げたCDの英文ライナーを明日は訳してみるのでご期待ください。
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Comments
お願い
「Golden Age Of Soul Music」に「Truth」のディスコグラフィを載せる際に見つけた
「Truth: Biography」
にもそれらしい話がありますから、一緒に訳して貰えるとありがたいです。
http://wiki.livedoor.jp/golden_age_of_soul/d/Truth
Posted by: adhista | February 24, 2008 05:02 PM
すっかりご無沙汰しております。これ深い話ですね!めちゃめちゃ勉強になりますです。あと、恐縮ながら勝手にLinkさせていただきましたが、宜しかったでしょうか?m(_ _)m。また遊びにきます。
Posted by: taxy | February 26, 2008 09:30 PM