本年度リイシュー Johnnie Taylor
ジョニー・テイラーのコロンビア時代の代表作のこれが今年出た。「2008年リマスター」という言葉がありがたい。
She's Killing Me Johnnie Taylor (Sony SICP 1742)-1979-
※上記はCD番号、オリジナルはColumbia 36061
リマスターが活きているのか、一聴して音のメリハリに感心した。冒頭の"Little Dancin' Queen"は重厚なファンクとして響く。
Stax以降のジョニー・テイラーはディスコの時代に一見乗ったようだったが、"Disco Lady"のヒット以外はその歌力をどこに持っていこうかという迷いがあった。
それが、ようやく弾けたのがこの79年作。
リズム物でも歌いきり、さらにバラードでは絶妙なバランスを見せる。ディープすぎず、かと言って軽くもない。そこにかってサム・クックが目指した世界を感じ取ることは容易で、サム・クックのフォロワーとして最も成功したシンガーの名がジョニー・テイラーに冠されることとなる。
そのバラードを代表するのがずばり"Play Something Pretty"。ジョージ・ジャクソンが書いた素晴らしい曲だ。
今回のCDはオリジナルLPに3曲を追加。ただしnot on LPではなく、自作LP"A New Day"からの選曲。
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