それをやっちゃあ--- Rascals
ラスカルズは白人のバンドとして60年代にヤング・ラスカルズとしてスタートした。その当時のヒット曲"Groovin'"は黒人にカバーされた白人曲のナンバーワンだろう。ブルー・アイド・ソウルという言葉が正確に当てはまるのは彼らしかいない。
しかしラスカルズは70年代に入り主要メンバー以外が脱退、黒人を加えて活動を続ける。それをやっちゃあおしまいよ、と思う。
黒人のソウルに憧れる白人として本家に遜色ない音楽を生み出したからラスカルズは偉大なのであって、黒人を助っ人として入れてしまっては----。
似たような例としてはポール・ウェイラーが率いるスタイル・カウンシルもそうだったが、非黒人がソウル・ミュージックを求めていけばこうなるしかないのかもしれない。
The Island Of Real The Rascals (CBS SONY 20AP 2195)-1972-
※レコード番号は1981年の再発日本盤のもの
ネガティブな批評になったが、実は僕はこのアルバムが大好きなのだ。
蛮勇をふるって言えば僕にとってラスカルズのベスト・アルバムはこれだ。
それは僕がロック・ファンではなくソウル・ファンだからだろうが。
百読は一聴にしかず、今日も音貼りするのでお聴きいただきたい。
例によってReal Audio必須、一ヶ月でサーバから落とすのでお早めに。
ラスカルズというロック・バンドのアイデンティティは希薄になったかもしれないが、ソウルの時代に志ある非白人バンドがここまでのアプローチを見せたという点では大切な記録だと思う。
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Comments
はじめまして!
検索で偶然みつけました。
Soul Sounds Of Memphis Various (Vivid VSCD-017)のCDを探しております。
入手先ご存知でしょうか?
Posted by: MASA TORADA | April 23, 2008 06:07 AM
ご無沙汰でした。
これは“SOUL SUVIVORS”やFullMoonもセットで聴くと良く判りますね。
Posted by: kazzz | April 23, 2008 04:33 PM
kazzzさん、超お久しぶりです。なんとか現役復帰をめざし、リハビリ中ですぅ。
ご指摘通り、白黒混成バンドは集中して聴くとおもしろいですね。
Posted by: Sugar Pie Guy | April 25, 2008 08:05 AM