これが新作? Manhattans
なんと言っても彼ら自身の大ヒット"Shining Star"をネタにラッパーを招きHip Hop化した"Shorty"が耳を引く。この曲は佳作だと言っていい。
Men Cry Too The Manhattans (SDEG 1801)-2008-
そもそも"Shining Star"は評価が難しい曲。美しくキャッチーなメロディだが、悪く言えばそれを繰り返すだけで盛り上がりに欠ける。ブルーは語らないし。
やはりこの曲はマンハッタンズのというより、彼らのシカゴ録音というところを楽しむものだと思う。こういう楽しみかたはソウル・ファン限定になってしまうけれど。
実際に彼ら自身がこの曲を持てあましているところがあり、ライブではテンポをあげ短くきりあげる。スタジオ録音のテンポでは「持たない」のだろう。
その曲をセルフカバーしながら、ゲストのラッパーを呼ぶというのも苦肉の策だが、なかなかにおもしろい。ジェラルドの声が全く変わらず出ているのも素晴らしい。
しかし、このアルバムは要注意。
この曲(3バージョンが含まれている)以外は、2003年の傑作アルバム"Even Now"がそっくりそのまま入っているのだ。
そのくらい"Even Now"は完成度の高いアルバムだったということで、それを次回は取り上げる。
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