チープにしてゴージャス Timmy Thomas
コンピュータに支配された今日のR&Bに比べ、かってのバンド+ホーンズ、あるいはそこに加わったストリングスによるソウル・ミュージックは僕には圧倒的に魅力的に響く。
だが、それは単にコストと手間がかかっているというだけではない。それを思い知るのがティミー・トーマスのTK録音だ。
チープといえばこれ以下はないんじゃないかと思われるエレクトーンとそこに搭載されているリズム・ボックスだけのサウンド。しかし、この生々しいソウル感。
The Best of the TK Years 1972-1981 Timmy Thomas (WestSide)
このCDは10年前に出たもので、ソウル・ファンにとってはマストの内容。 ヒット曲"Why Can't We Live Together"はオリジナルのモノ盤のほか、現代的なリミックスで聴かせるおまけもついている。リミックスしただけでクールなヒップ・ホップ感が漂うが、やっぱりオリジナルには勝てないよな(笑)
"I've Got To See You Tonight"の濃厚な味こそソウルの神髄だ、と声を大にしておく。
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