沖縄のソウルバー Black Harlem
目的は後輩の結婚式に出席するためで、観光は二の次三の次だったのが、せっかくだからレコードの一枚も買って帰ろうと思っていた。
旅に出ればその地でレコードを買うのが常で、それが自分にとっての最大の土産になる。元来出不精なので余計にそういう出会いは覚えていて、かの地に行ったときあのレコードを買った、という記憶はしっかりしている。それ以外のことは忘れてしまっていることが多いのだが。
ところが沖縄ではレコード屋が見つからなかった。事前の調査が足りないのと、めぐりが悪かったということだろう。
その代わりソウル・バーに行くことができた。
那覇市内の国際通りにあるBlack Harlem。
とにかくオーディオが素晴らしかった。巨大なスピーカーの音圧。体全体にソウルを浴びた。
そしてLPの量。いろいろなソウル・バーに行ったが、最大級のLPの量だった。
連れ(特にソウル・ファンではない)と小一時間いたが、オーナー自らspinさせるお皿は、どれもソウルの王道真っ正面の選曲だった。
ちょうど入ったときはハロルド・メルヴィン&ブルーノーツがかかっていて、そこから数曲フィリー。その後モータウンに行って、JBからファンクになり、クール&ザ・ギャング、ワイルド・ハニー、アイズレー・ブラザース。
巨大な音圧で聴くと聞き慣れた音も新鮮に響き、沖縄の夜を楽しく過ごすことができた。
心残りだったのはマスターとお話することができなかったこと。お忙しそうだったので声をかけられなかったのだが、次の機会があれば、あの素晴らしい音でもっといろいろなソウルを聴きたいものだ。
それにしてもあの量のレコードはどこで買っているのだろう。僕が見つけられなかっただけで沖縄にはディープなレコード屋さんがあるのかもしれない。
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