サザン・バラディア Pookie Lane
巷のいまどきR&Bを求めるソウル・ファンの間で本年話題騒然となったこのお皿。
Southern Woman Pookie Lane (Allison Records)-2007-
プーキー・レーンは元Ol Skoolのリード。Ol Skoolは確か2枚のアルバムがあったと思うが、彼が歌っていたのは1stの時代とのこと。
つまりキース・スウェットがプロデュースし、僕の永遠の愛しの女性グループXscapeとコラボっていたOl Skoolの歌こそ彼というわけ。
あれから10年。
熱くうねるいまどきサザン・ソウルとしてソロ・デビュー。
肩書きは「サザン・ソウル・バラディアー」、アルバム・タイトルは「サザン・ウーマン」。
あまりに評判の高いお皿で、インディーの名盤とするのにやぶさかでないが、メジャーと遜色ない出来ということに敬意を表し敢えて辛口に書くと、全編いかにもの「いまどきサザン・ソウル」の曲調。歌唱も熱いものの、木目の細かさに欠ける。ジェラルド・リバート似の歌いかたでジェラルドの持つウィーク・ポイントも引き受けているということだ。
しかし、そういう評論をしたうえで、やはりぐっとくる。当代のソウル真打ちの一人だろう。
さらに既に風格を出しているのがすごい。もっともメジャーでヒットを出してから10年、芸も歌も切磋琢磨されているのだから驚くには当たらないかもしれないが、マービン・シーズ、ウィリー・クレイトンに次ぐ存在=南部チタリン・サーキットで黒人のおばちゃんをキャーキャーいわせるクラスになり得ると思う。
<追加>
メジャーで一発とはいえヒットを出しただけあってプーキー君はお金持ちなのかもしれない。
裏ジャケットの下の画像のお姿(クリックすると拡大します)。
なにげないチェック柄のシャツのようでいて、これは高価で品の良いもの。シャツに淫している僕が言うのだから信じていただきたい(笑)
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