三越伊勢丹グループ その1
ソウル・ミュージックのブログじゃなかったのか、とお思いの方もいらっしゃるだろうが、広くレコード収集ファンのためのトピックとしてご笑覧いただきたい。
仕事が忙しいというネタはここ一年続けているとおり。なかなかリアルにはレコード/CD買いに行けず、もっぱらネットで購入している。
CDに関してはAmazon、レコードはYahoo!オークションでゲットすることが多い。Amazonは目的買いだが、オークションは膨大な出品をチェックするわけにもいかず、いくつかのキーワードを登録している。そのキーワードにヒットするものがあればメールで教えてくれる。どんな語句をキーワードにしているかは秘密。狭量だがライバルをここで増やすわけにはいかない(笑)。
先日、そのチェック機能で通達があったのがこのソノシート。
伊勢丹労働組合歌 伊勢丹コーラス部
「伊勢丹」などというキーワードを入れているわけではない。どうしてこんなものがひっかかるのかは、くどいが秘密。
ヒントを出しておくと、これ一枚が出品されたのではなく、10枚ほどのジャンルもばらばらのソノシートがまとまっていた。
今ではソノシートを知らない人もいるだろう。簡単に言えば安物のアナログ・レコード。ペラペラの材質で作られており、原材料費が安い。その分、溝が薄く音も悪い。ソノシートについて詳しく知りたい方はここ。
おそらく家のどこかに忘れられていた代物で、普通なら捨ててしまうところ。それをオークションに出すとは、実にもってありがたい。ここで声を大にしてタイプしておくが、皆さんレコードは捨てずに売りましょう。世の中には変なものが欲しい人がいるんです。
このセット100円でオークションスタート。これまでの経験から、うまくいけば100円、上がっても1000円くらいで落札できるだろうと考えていた。
ところが、終了間際に次々とライバルが現れ、なんと7000円近くまでになってしまった。よせばいいのについ熱くなってゲットしたが、次点で破れた入札者は実はほっとしているかもしれない。
値段が上がったのは、おそらくはこの伊勢丹労働組合歌ではない。アイドルの販促用ソノシートが2枚含まれており、そちらを欲しがった人がいるのだと睨んでいる。しゃくなので、欲しいものだけ抜いて、自分でオークションに出品してやろうかと考えている。
さて、内容である。
作詞は佐藤信弘、ネットで検索したところ同名の作家がヒットしたがおそらく別人、伊勢丹労働組合の人ではないかと思う。
詞を補作しているのがサトウハチロー。こちらは大御所。
作曲もすごい。服部正、これも大御所。
では皆さん、お聴きください。
音源はデータ容量の制限から、しばらくしたら落とすので聴きたい方はお早めに。
コーラス部がある会社というのは今では奇異に思われるが、昔は大きな会社には普通にあったのかもしれない。
伊勢丹は昨年三越と経営統合した。三越の労働組合歌というのは寡聞にしてあったかどうか知らないが、三越の労働争議(1953年)は大きな事件だった。そのときの会社側で労使交渉をまとめた人物が次回のレコードに関係してくるので、興味のある方は読み進んでいただきたい。
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