大統領に知らせますか Barack Obama
BSR=Blues & Soul Records誌は創刊号からずっと買っている。創刊当時、ドラマティックスの全アルバムガイドが掲載されたり(ただしL.J.のソロ・アルバムで一枚未掲載のものがあったが)したのが、いつのまにかブルースに傾斜し、しかもCDが毎号付属するようになり価格も1680円になった。
そのCDもこんなの殆ど持っているよ、というものもあり封を切っていない号もあるのだが、今回の特集はおもしろかった。
Mr. President / Angels Of Joy
Obama / Chick Willis
Jim Crow Blues / Cow Cow Davenport
Just A Dream / Big Bill Broonzy
The World Is In A Bad Condition / Sons Of Heaven
Livin' In The White House / Sunnyland Slim feat. Johnny Shines
The Alabama Bus / Brother Will Hairston
Uncle Sam Don't Take My Man / Snooky Pryor
Please Mr. President / King Solomon
Push On Jessie Jackson / Pace-Setters
I Don't Know What This World Is Coming To / Robert Blair & The Fantastic Violinaires
There's Got To Be A Change Made / The Original Five Blind Boys Of Alabama
Let's Make A Better World / Earl King
This Little Light / Carol Fran & Clarence Hollimon
A Change Is Gonna Come / Cark Sims
大統領について歌ったブルース/ゴスペル曲集。おまけ(?)としてカール・シムズが歌う"A Change Is Gonna Come"も収録されている。
その昔(1971年)、「ザ・マン/大統領の椅子」という映画があり、日本でもTVで放映された。米大統領と下院議長が事故で死亡、黒人の上院議長が自動的に大統領に昇格してしまうという話。
なかなかにおもしろい映画で、それもそのはず監督はジョセフ・サージェント(傑作「サブウェイ・パニック」がリメイクされるとか)。
しかし、それはあくまでSFだった。(SFといえばこのジョセフ監督の「地球爆破指令」は、「地球爆破作戦」の名で最近DVD化された。必見にして教養の映画の一つ。)。
オバマはSFではない。
ただし、オバマは黒人であると同時に白人でもある。ハーフなのだから血はイーブンなのだ。それなのに彼は黒人だと一般に認識されているのではないだろうか。「一滴でも黒人の血が混じれば白人ではない」という人種法に未だ多くの人はとらわれている。「ユダヤの血が一滴でも混じればアーリア人種ではない」としたナチスの様に。
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