歴代アメリカ大統領
ブログの更新ネタがないので、無理にオバマから続けてこんなCDを。
歴代アメリカ大統領ベスト・スピーチ集 (朝日出版社)-2006-
英語のヒアリング教材として売られているもの。1400円也。
32代大統領のルーズベルトから43代のブッシュまで12人の大統領それぞれの歴史的な演説がCDに収録されている。付属のブックレットには英文と訳文がそれぞれ記載されているので英語の勉強にもなるし、暇つぶしにもなる。
32th ルーズベルト 「真珠湾攻撃を受けて開戦演説」
33th トルーマン 「東西冷戦体制を宣言するトルーマン・ドクトリン」
34th アイゼンハワー 「退任演説」
35th ケネディ 「就任演説」
それぞれ興味深いが、第二次大戦時の欧州における連合軍最高司令官だったアイゼンハワーの退任演説が、あまりに成長しすぎた軍需産業への懸念だというのがおもしろい。
ケネディの就任演説は有名な「祖国があなたになにをしてくれるではなく、あなたが祖国になにをできるかを考えなさい」というもの。
36th ジョンソン 「偉大な社会建設の訴え」
37th ニクソン 「ウォーターゲート事件による辞任演説」
38th フォード 「大統領就任の宣誓に先立つ演説」
ケネディの暗殺によって副大統領から昇格したジョンソンは心なしか凡庸に思われる。精一杯のギャクを散りばめるのがかえって寒い。
アメリカの歴史上空前絶後の不祥事による大統領辞任をしたのがニクソン。
それによって自動的に副大統領から昇格したフォードの国民への説明は、過剰なほど卑屈。「私は選挙によって選ばれた大統領ではありません」って改めて言ってしまうのが弱い。
39th カーター 「エネルギー危機克服の訴え」
40th レーガン 「スペースシャトル爆発事故の追悼演説」
41th ブッシュ(シニア) 「湾岸戦争勝利演説」
43th ブッシュ(ジュニア) 「911後の対テロ報復宣言」
カーターは顔つきもそうだが言っていることが脳天気。
千両役者なのはレーガン。若い時分の俳優業は三流役者だったのだが、研鑽を積んだのだろう。
父子ブッシュについては、もういい。
ところで上記のリストからは42代大統領ビル・クリントンを抜いた。
もちろんこのCDにはばっちりと収録されている。
いやまったく。歴代大統領のなかでも最も情けない演説なのだ。クリントンの子々孫々にとってはまさに末代までの恥。
そのタイトルは「モニカ・ルインスキーとの不適切な関係を認めた演説」。
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Comments
Dionの“Abraham,Martin&John”、それとTom Clayの“What The World Needs Now Is LOve”(Motown/MoWest)をぜひご一聴を。
Posted by: Masato | January 16, 2009 09:54 PM