シャフト氏アフリカへ行く Shaft in Africa
「黒いジャガー」、「黒いジャガー:シャフト旋風」、「黒いジャガー:アフリカ作戦」。
映画は好きなのだが好みが偏っていて、基本的には1950年代以前のものしか観ない。60年代はまあまあで70年代に入るとがっくりと観る気が失せる。
このためブラック・ムービーにも疎い。
第一作「黒いジャガー」はさすがに観ているが、天下のMGMが作ったB級映画だと思っている。事件解決の落ちはひねりもなにもなく、ただ無鉄砲なシャフトが乗り込んでいって運良く(としか思えない)成功するというだけ。「悪名」の勝新太郎みたいなものだ。
もちろんシャフトがかっこよいのは文句なしなのは認める。(それは勝新太郎が演じた朝吉も同様、そうなると「シャフトのテーマ」は「河内音頭鉄砲節」か---)
という次第で、実は二作め三作めは未見。
今調べたら、会員となっているネットの月額借り放題DVDレンタルに両作ともあったのでさっそく申し込んでおいた。観ておもしろかったら、またここで取り上げよう。
OSTについても二作「シャフト旋風」についてはノーチェック。しかし三作「アフリカ作戦」はフォートップスが歌っているというので入手した。
Shaft In Africa various (Hi-O Select B0004398-02)-1973-
※番号は近年のリイシューCDのもの
全曲をジョニー・ペイトが手がけている。サントラというのは通して聴けるか、まったく駄目かのどちらかだが、この「アフリカ作戦」については、大変気持ちよく聴くことができる。ファンク"You Can't Even Walk In The Park"や、転調しフリージャズっぽくなる"El Jardia"なんか好きだなぁ。
しかしなんといってもフォー・トップスであります。
"Are You Man Enough"は、コーラスが絡むアレンジではなく合いの手を入れる程度だが、そのスピード感は彼らならではのもの。
「アフリカ作戦」のイントロ、このフォートップスの曲が使われるシーンはyoutubeで観ることができる。やはりお馬鹿なB級映画っぽい。MGMがこんな映画を作ってしまうのが70年代映画の情けなさだが、大作なのに観るところが薄い現在の映画に比べればまだ救いがあるような気がする。DVDが届いたら頑張って観ることとしよう。
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