Laura Lee "Up Tight Good Woman"
それがアナログ時代の日本で出された2枚組LPとなると、いったいCD時代というのは何なのかと愚痴もこぼしたくなる。
Up Tight Good Woman Laura Lee (P-Vine PLP-6017~8)
全27曲。最高の楽曲、歌、アレンジ、演奏。ソウル・ミュージックの全盛期という時代がどれほどの力があったのかを思い知らされる。
しかしこの2枚組ですごいのは"Dirty Old Man"がオフィシャル・リリースを含め4バージョン収録されていること。
その別バージョンがおそろしい。まったくアレンジが異なるのだ。
オルガンではじまるもの、ドラムとギターソロではじまるもの、ホーンではじまるもの。しかし最終的に選ばれたのは、控えめなアルペジオからいきなりローラ嬢が全開で歌うものだった。
その選択は圧倒的に正しいが、そこにいたるまで、 この曲にスタッフがどれほどの思いをかけていたのかがしのばれる。
ほかに"Another Man's Woman"の別バージョンも含む。
ところでCD時代の黎明期に、Chessから出たものに"That's How It Is"の別バージョンが含まれていたと記憶している。(持っているはずなのだが棚から行方不明)
もしかしてまだまだ未公開の録音が眠っているのではないか。CD時代の気概を見せるリイシューをどこかがやってくれないものか。
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