Nicholas Brothers
僕は昔からミュージカル映画が大好き。さらにご承知の通り黒人芸にも目がないから、黒人ダンサー芸をyoutubeで見始めたら止まらなくなってしまった。
なにはともあれニコラス・ブラザース。
彼らの映像として残る最高のダンスは映画「ストーミー・マンデー」のなかの階段飛び降り芸だと思う。
そちらは僕のもう一つのブログで取り上げたので、未見の方はまずそちらをご覧いただきたい。バックはキャブ・キャロウェイですよ。
こうした芸は、子供の頃からのたたき上げであることが多い。ニコラス・ブラザースについては思わず頬がほころぶ子供時代の映像がある。
いっぽうコンビとしては最後期となる1964年の映像がこちら。この歳で開脚跳びを最後にかましてくれるのがすごい。
ちなみに僕が彼らの姿を最後に見たのは1980年代終わりのアカデミー特別功労賞。ジーン・ケリーがスピーチしていると冗談ながら「俺達の芸を盗んだんだ」と客席から声をかけたのが彼らだった。
だが黒人ダンサーの芸はニコラス・ブラザースだけじゃない。次の映像はやや冗長だが、サミー・デイビスJrを中心に、こんな芸人がいたのかと興味が募るもの。
上記の映像のなかで、最も驚くのが片脚のPeg Leg batesだろう。かって芸を身につけることは不具者の社会への関わり方の大きな一部だった。それは瞽女(ごぜ)の存在にみられるように洋の東西を問わない。その芸の素晴らしさは人間の存在の素晴らしさそのものだと思う。
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