Truth "The Real Truth"
なんとトゥルースの未発表録音が13曲まとめて出てきた。しかも内容はかなりの高水準。
Al Boyd Presents The Real Truth Truth (DYOB)
インペリアル・ワンダースにラリー・ハンコックが加わったものがトゥルースだということは、去年出たインペリアル・ワンダーズのCDについていたブックレットで判明した。
その英文については拙い訳をしたことがあるので、興味のある方は先にこちらを読まれたい。
その話を知ったときも驚いたが、このトゥルースの音に接した衝撃は、驚愕と表現するにふさわしい。
たしかに荒削りであり、これをまとめてアルバムにするというのはビジネスとして考えればあり得ないのだろう。
しかし一曲一曲の充実は素晴らしい。インディから出された7インチ群と考えれば、平均的なレベルは軽くクリアしている。
それもさもありなん。この録音から選ばれてシングルになったのがかのSounds Of Cleveland 11711。このお皿についても以前取り上げたことがある。
その11711の"Come Back Home"と"Excedrin Headache #24"は今回のCDにちゃんと収録されている。ただし収録時間が随分と短い。7インチは7分超だが、CDのほうは4分半ほど。やはり7インチは必須かな。
収録曲はどれも捨てがたいのだが"All The Signs"が気に入った。ドラマティックかつメロディアスな曲をラリー・ハンコックが、これ以上は求め得ないソウルを込めて歌う。
おもしろかったのは当時の宝くじのCM曲だという"Play The Lottery"。いかにもCMっぽいのだが、ラリーはしっかりと歌っていて楽しい。
ブックレットにおさめられた2枚のカラー写真があまりに眩しく、心がくらくらと70年代に飛んでいってしまう。オハイオはクリーブランドが生んだソウル・ミュージックの奇跡だ。
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