Harvey Scales "Confidential Affair"
ソウルが輝いた最後の時期、ディスコにまどわされることなく正道を突き進むサウンドと歌が心地よい。
Confidential Affair Harvey Scales (Casablanca NBLP 7105)-1978-
この人の歌は下手なのかうまいのか判じがたいところがある。ヨレたルー・カートンのような歌唱だが、それが味になっている。
さらにこのアルバムはバラエティに富んでいて楽しい。リズム・ナンバーが主体だが、"Look No Further Than Me"のようなミディアム・バラードも良い。
ベスト・トラックはこみあげ系のダンサー"Universal Love"か。
ギターのコーネル・デュープリーをはじめ、ウェスト・コースト(サンフランシスコ録音)のAOR的なサウンドに、先に書いたようにヨレ味のあるハーヴェイの歌がぴたりとはまった好盤。
ところで僕はこのアルバムを持っていなかった。
先にモダン・ソウル時代のハーヴェイを取り上げ、そのついでに聴いてみたくなりオークションで落札した。
出品は那覇のEbony Recordさん。落札後に取引を進めていたら、出品時に気がつかなかったジャケットの傷みがあるという連絡があり、美品を期待していたら申し訳ない、もしこれでよければ値引くと素晴らしい価格の提案を頂いた。
もちろんその価格でありがたく買わせてもらった。
敢えてこんなことを書くのは、単に安くなったという以上に気持ちよく嬉しくなったから。こういう正直な商売をされるとファンにならざるを得ない。
なお僕はジャケットの傷は殆ど気にしない。そういうのをスキャニングしてレタッチソフト(Photoshop)で修正するのが趣味だから。今日の画像も綺麗でしょ。
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Comments
>ヨレたルー・カートンのような歌唱だが
なるほど
僕はどっちかというと「Bobby Womack」に近いものを感じましたが。。。
後で聴き返してみますね

Posted by: bloodstone | July 11, 2009 12:22 AM
bokkdstoneさん
その通り「ヨレたボビー・ウォマック」と最初は書こうかと思ったんですよ。
ただ読みようによっては、「ボビー自身がヨレてるじゃん」と言われそうな気がして(笑)
Posted by: Sugar Pie Guy | July 11, 2009 07:58 AM