The Exportations "Meet The Exportations"
デトロイトはテンプスを生んだ街で、実力のあるグループが目白押しで、つい目線が上ばかり向いてしまうが、このエクスポーテーションズや、フローターズ、ファイブ・スペシャルといった連中は実に愛おしい。
Meet The Exportations The Exportations (UA LA872-H 0798)-1978-
アルバム全体、重くならず軽く流しているのだが、それが小気味いい。
冒頭の"Strange Sensations"がいきなりベストトラックか。
続く"Fell In Love Too Late"のメロディは素晴らしい。この曲は彼らが名前を変えたLiving Proof名義で後年再録音される。それは明日取り上げる。
スウィート・ソウル仕立てなのが"Main Ingredient"それでも甘さだけに流れないあたり、この連中の実力はなかなかあなどれない。
テナーとロン・バンクスばりのファルセットがバトルする"You've Been A Long Time Coming"はナイス・ミディアム。このギターの音色はひたすら心地よい。
このデビュー・アルバムが1978年というのはいかにも遅すぎた。ソウルの時代は既に終わろうとしており、世界中がディスコ・サウンドの大波に呑まれていく時期。
だが彼らはしぶとく生き延び1980年代後半に再び姿を現す。その話はまた明日。
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