【USBDG 007】 Chuck Jackson
※毎週末はUSBDG紹介です。USBDGについてはこちらをご参照ください
Mr.Emotion Chuck Jackson (KENT 033)
英KENTが出したリイシューLP(1984年)だが、ジャケットがかっこいい。遠景からドンドンとやってくるチャック・ジャクソン。ジョー・テックスやJBにもこんなジャケットがあったが、押し出しの強さが伝わってくるようで、たまらない。
Wand録音の魅力は、チャックの豪放な声がN.Y.録音らしい切れ味のいいモダンなサウンドに乗ったところにある。
チャック・ジャクソンの唱法はゴスペル直系の豪快なシャウトに特徴があり、ポピュラー・ミュージックとしてはワイノニー・ハリスのようなジャンプ・ブルース・シャウターの系列と言えるが、Wand録音は、N.Y.らしい切れ味のいいモダンなサウンドで、まさにソウルの時代の夜明けを告げる。
まことにユニークなリズム・アレンジによる彼の代表作を聴いていただく。
I Keep Forgettin' / Chuck Jackson
なんともアバンギャルドなバックで、声をひそめた語りが入るのも意表を突いており、この時代のソウルのほうが「なんでもあり」だったのかもしれない。
チャック・ジャクソンについてはもう少し書きたいこともあり明日に続ける。
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