Chuck Jackson "Motown Anthology"
ソウル・ミュージックの黎明期から現在に至るまでを駆け抜けた最高のシャウター。各時代に聴きどころがあるが、ワンドに続くモータウン時代はこの2枚組CDでほぼ全貌がわかる。
Motown Anthology Chuck Jackson (Motown)
エルジンズ、ボビー・テイラーなどと同シリーズで、モータウンにしては(失礼)真面目なリイシュー。
やはりチャック・ジャクソンにはN.Y.サウンドがイメージだが、デトロイト・サウンドに乗ったチャックには「突進」の二乗のパワーがある。
youtubeにこの時期の映像があった。
Ain't No Sun Since You've Been Gone / Chuck Jackson
いやぁ、すごいですね。
しかしチャック・ジャクソンのすごさは、70年代~80年代になっても変わらない。確かにレコードのセールスや人気という点では60年代に及ぶべきもないが、歌うことをやめない永遠のシャウターの姿にソウル・ファンなら必ず胸熱くなる筈だ。
スウィート・ソウル全盛の時代にはこんな衣装ですよ。(オール・プラチナム盤、画像をクリックすると拡大します)
そしてモダン・ソウルの時代がまたいいのだ。
最近CDになったレオン・ウェアの作品集から一曲お聴きいただく。
No Tricks / Chuck Jackson
最高。
ところが、まだまだ、この上がある。
イアン・レヴィンの英国Motor City録音。
80年代末期のイアン・レヴィンはモータウンを再現させようという高い志を持っていた。しかし、はっきり言ってセンスが悪い。出してくるものは、どれもひどいもので、スティーブ・マンチャのものなど、「こんなものは聴きたいなかった」と泣けてくる。
ところが、どうした風の吹き回しか、チャック・ジャクソンのものは最高最上なんだ。
なんとyoutubeに歌う映像もあった。
All Over The World / Chuck Jackson
サウンドはやや危なかっしいが、チャック・ジャクソンの歌のすごさはいささかも揺るいでいない。
もう一度言おう。チャック・ジャクソンはソウル・ミュージックの黎明期から現在に至るまでを駆け抜けた最高のシャウターだ。
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