Glen Campbell / Best 20
カントリー・テイストを感じさせながらも、アーバンな部分もある。それを最高に引き出したのが一連のジム・ウェッブ作品だろう。
なにせビッグ・ネーム。レコードも多数あり、このジャンルに門外漢な僕はこんなベストですませている。
Best 20 Glen Campbell (東芝EMI ECS-90033)
キャピトル音源を集めた日本編集。
柳生すみまろさんの解説がいい。この時代の日本盤ライナーノーツというのは今日から読み返すと、首をかしげる表現や失笑してしまうものが多いのだが(もちろんその責は筆者にあるのではなく、時代の移り変わりにある)、今読んでも頷ける、しっかりとした案内と批評だと思う。
その最後はこう結ばれている。
「この1枚のアルバムはその彼の今日までの華々しい活動の跡を収めた、文字通りのベスト集である、選ばれた20曲、どれもこれもが誠に素晴らしい。」
グレン・キャンベルの音については僕が貼るまでもないのでyoutubeから映像を紹介しておく。
歌っているのは"Wichita Lineman"。ジム・ウェッブの神がかった傑作。この曲は詞が素晴らしく、このサイトに詳しい。
さて、仮にこのブログをちゃんと読んでくださる方がいたら、あれれ昨日の予告はどうなったんだと訝しくお思いかもしれない。
はい、ちゃんとここからソウル・ミュージックのネタに行く。
昨日、とりあげたモータウン・アーティストによるカバーコンピ盤"Motown's Great Interpretations"のなかで、オリジナルズがこの曲を取り上げている。
ちょいと聴いていただこう。
Wichita Lineman / The Orinals
ううむ。オリジナルズは僕の大好きなグループだけに、ちと辛い。彼らの良さが伝わってこない。
それでも終盤では歌に熱さがこもっており、さすがオリジナルズと安心するが、彼らほどの実力を持ってしても、この神がかったメロディの前には手も足も出ないということなのだろう。
The comments to this entry are closed.
Comments
グレン・キャンベルといえば「Guess I'm Dumb」でタツローネタに行くのかと思ってました(笑)。
Posted by: よしき | September 27, 2009 12:03 PM
さすが、よしきさん、よくご存じ。
一体、どのアルバムに入っているのだろうと探したこともありました(笑)
Posted by: Sugar Pie Guy | September 27, 2009 02:12 PM
初めまして。
この度は私の拙訳にリンクを張って頂き、ありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。
Posted by: 多々野親父 | September 28, 2009 03:51 PM
多々野親父さん
素晴らしいサイト、感服しております。
皆さんもぜひ多々野さんのサイトをご覧ください。
http://pingpongkingkong.blog108.fc2.com/
Posted by: Sugar Pie Guy | October 02, 2009 08:55 AM